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Dragon Quest外伝 〜虹の彼方へ〜
Lv40 ヴィザーク・ラヴァナ執政区(i)
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屋をよく利用するんですか?」
「そうですよ。ここは、ラヴァナで唯一、高位武具の販売を許された店ですからね。その辺の武器屋とは品揃えが違うんです。まぁとはいっても、金の階級のパーティじゃないと、そういった武具は買えませんが」
「へぇ、そうなんですか」
 という事は、俺の場合、向こうの方に陳列されている銅の剣程度しか買えないのかも……。
 などと考えていると、マチルダさんが訊いてきた。
「それはそうと、コータローさん。もう決心はついたの? って、ごめんなさい。返事は明後日だったわね」
 すぐこの話題になるな。
 まぁいいや、今は適当に答えとこう。
「はは……それについてはまだ考え中です。ところで、仮に俺が行かないと決断した場合、ラッセルさん達はどうされるのですか? 他に仲間を見つけて行かれるのですかね?」
「まぁその時は4人で行き、バルジ達のパーティと共同で事に当たるつもりでいます。バルジ達はこの王都でも1、2を争う冒険者のパーティですからね。彼等と共に行動すれば、そう滅多な事にはならないと思いますから」
「ン? という事は、バルジさん達は白金の階級なんですか?」
「ええ、そうですよ。バルジ達は数多くの危険な依頼を達成してきましたからね」
 この口ぶりを聞く限り、バルジさん達のパーティは相当優秀なようだ。
「へぇ、なるほど……」
「それはそうと、コータローさん。返事を聞くのは2日後ですが、我々も無理強いはしませんので、嫌だったら断ってくださっても構いませんよ。とはいえ、来て頂けるとありがたいのは、正直なところですが……」
 俺の推察が正しければ、あの依頼は恐らく……いや、今考えるのはやめておこう。
 それよりも、あの依頼の不自然な点を、2人に話しておいた方がいいかもしれない。
 だが、ここで話すのは流石に不味いので、場所を変えて話すとしよう。
「ラッセルさんにマチルダさん……お2人に話しておきたいことがあるのですが、今、お時間いいですかね?」
「まぁ時間は大丈夫ですが……どうしたんですか? 急に改まって」
「もしかして、大事な話?」
「ええ、大事なお話です」
 2人は顔を見合わせる。
 微妙な表情をしていたが、2人は首を縦に振ってくれた。
「わかりました」
「わかったわ」
「では、ここじゃなんですので、外に行きましょうか」――

 武器屋を出た俺は、2人を向かいの広場へと案内した。
 そして、誰もいない静かなベンチの所へ行き、俺は2人に話を切り出したのである。
「買い物の途中に申し訳ありません。お2人に、どうしても話しておきたかった事があったので」
「それは構いませんが、話しておきたい事とは、一体何ですか?」
「では単刀直入に、お2人にお伺いします。一昨日あったバルジさんの話なんですが、少しおかしい
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