Lv39 アリシュナでの密談
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ゃないんですよ。それがこの魔導器の弱点なんです。……ですが、その問題も、もう少しで改善されることになるかもしれませんが……」
「なんでだ?」
「実はこの間、その製作家の方と直接会う機会があったので、そこでこの武器の改善点を伝えたんです。そしたらですね、魔力消費を調整した物を製作してくれる事になったんですよ。まぁそんなわけで、今はそれを心待ちにしているところなんです」
「へぇ、そうなのか。なんか、俺も欲しくなってきたな。今度、その魔導器製作家に会ったら、俺の分も頼んでおいてくれよ」
この様子を見る限り、ウォーレンさんもジ○ダイ化しそうな気配だ。
仲間が増えるのはいい事である。
「いいですよ。じゃあ、受け取りに行ったとき、ついでに言っておきましょう」
「では私の分もお願いしといてもらえますか。高い魔力圧も必要なのだとは思いますが、あの威力は凄かったですからね」と、アヴェル王子。
2人には興味深い武器なのだろう。
「わかりました。頼んでおきましょう」――
とまぁそんなやり取りをしつつ、俺達は進んで行くわけだが、その途中、俺はミロン君からこんな事を訊かれたのである。
「あのぉ、コータローさん……1つ訊かせてもらってもいいでしょうか?」
妙な質問は勘弁してくれと思いつつ、俺は爽やかに訊き返した。
「ん、なんだい?」
「さっきの戦いぶりを見ていて思ったのですが、コータローさんて……魔法使い……ですよね?」
「俺か? 俺はただのジェダ……ゲフン、ゲフン。ただの魔法使いさ」
ウォーレンさんは、すかさずツッコミを入れてくる。
「いや、ただのではないだろ……。というか、その前のジェダって何だ? ジェダって……」
「な、何でもありませんよ。さっきの戦いで喉が渇いたので、舌が引っ掛かっただけです……ナハ、ナハハハ」
というわけで、相も変わらず、ケイシー・ラ○バックみたいになる俺なのであった。
[U]
魔物と遭遇することなく、無事、桟橋へと辿り着くことができた俺達は、送ってくれた魔導騎士達に礼を言った後、付近にあるウォーレンさんの馬車へと向かった。
馬車の周囲には、出発した時と同様、見張りをする兵士達の姿があった。
見たところ、争った形跡も見られないので、恐らく、何も異変はなかったのだろう。
俺達が馬車の前に来たところで、兵士達は頭を下げ、労いの言葉を掛けてきた。
「ご苦労様でした、ウォーレン様にハルミア様」
「お前達もご苦労だったな。ところで、何か変わった事はなかったか?」
「いえ、特に何も。ここはずっと平和そのものでした」
「それはよかった。俺達は湖で、強力な魔物に襲われてしまってな。大変だったんだよ」
「なんと……そうだったのですか。御無事で何よりです」
魔物に襲わ
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