Lv38 魔の神殿(i)
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ら始めようと思う。何か質問はあるだろうか?」
俺はとりあえず、手を上げた。
「あの、ウォーレンさん、2つほど質問が」
「なんだ、コータロー?」
「まず1つ目ですが、人の魔力は無限ではありません。場合によっては枯渇する事も考えられます。どれだけ魔力を籠め続けるのかわかりませんが、その場合はどうするのですか? なにか回復できる物などはあるのでしょうか?」
「ああ、それについては対策として、魔法の聖水を沢山持ってきている。だから、魔力が尽きそうになったら遠慮なく俺に言ってくれ。まぁとは言っても、これにも限りはあるがな」
ウォーレンさんはそう言って、自身が持つ大きめの道具袋を指さした。
一応、 準備はしてあるようだ。
「ちゃんと手を打ってあるんですね。わかりました。その時は、そうさせて頂きます」
「で、もう1つの方は何だ?」
「ウォーレンさんは今、柱に魔力を籠めると仰いましたが、どうやって籠めるのですか? 籠める方法とかは、そこの石碑に書いてないのでしょうか?」
すると、ウォーレンさんは頭をポリポリとかいた。
「すまんな、ソイツを言うのを忘れてたよ。で、籠める方法だが……それが実はなぁ、石碑には書いてないんだ。だから、ここは当てずっぽうな方法になるが、皆には柱に直接触れて魔法を行使するという方法をお願いしようと思っていたのさ」
「ああ、そういう事ですか。了解しました」
まぁ分からんもんは仕方ない。
俺はウォーレンさんの指示通りにするだけだ。
「さて、他にはないだろうか?」
誰も手を上げる者はいなかった。
「じゃあ、そういうわけで、よろしく頼む。私からは以上だ。では各自、柱に向かってくれ」
その言葉を合図に、俺達は指示のあった柱へと移動を始めたのである。
[V]
人と魔物が戦っている様子が彫られた柱に手を触れ、俺はメラを唱えた。
すると魔法は発動せずに、魔力自体が吸収され、柱は仄かに赤い光を帯び始めたのである。
それはまるで、炎として変換される前に、メラの魔力を吸収するかのような現象であった。
この柱の反応を見る限り、どうやらウォーレンさんの解釈で正しいのかもしれない。
(少し続けてみるか)
俺は何回かメラを唱えてみた。
すると、メラを行使するに従い、柱に帯びた光は、少しづつ強さを増していったのである。
(へぇ……魔法を籠め続けると蓄積されるのか……って事は、メラミもいけるのだろうか? とりあえず、試しにやってみよう)
つーわけで、俺はメラミを唱えてみた。
するとメラミも同じように、柱は吸収したのである。
しかも、メラミの場合は、光の増し具合も少し大きかったのだ。
(どうやらこの感じだと、メラミでもいいみたいだ。なるほどね……この光の強さが、力の蓄積
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