Lv38 魔の神殿(i)
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かるわ)
俺はそんな事を思いつつ、中央にあるポーンのようなオブジェに目を向けた。
と、そこで、中央のオブジェの前に、人の背丈ほどの石版が立っているのが、視界に入ってきたのである。
石板には、古代リュビスト文字の羅列がズラズラと彫られていた。
(なんだ、あの石碑みたいなのは……。何か書いてあるが、古代リュビスト文字だからなぁ……う〜ん、わからん)
何が書いてあるのかサッパリ分からないが、石碑の位置から察するに、訪問者へのメッセージと思って間違いないだろう。
つまり……超重要な事が書かれている可能性があるという事だ。残念……。
(なんて書いてあるのか知りたいところだが、読めん以上は仕方ない。後で、ウォーレンさんにでも聞いてみよう。それよりもだ……このポーンみたいなのや、あの妙な柱は、一体何なんだろう? こんなの初めて見る……でも、これ……色褪せた建物の古さとは裏腹に、綺麗な外観してるんだよな。一体何で出来てんだろうか? 石とか木ではないみたいだが……。まぁいいや、今は余計な事はせずに、周囲の確認でもしとくか)
興味は尽きないが、とりあえず、周囲の確認を優先する事にした。
俺は左側から時計回りで順に見てゆく。
だが、これといって気になるところはなかった。
強いてあげるならば、沢山の枯葉や黄化した葉が床に散らばっている事くらいだろうか。
そんなわけで、特に目を引く物はなかったのだが、正面の壁に目を向けたところで、俺はある部分に目が留まったのである。
(ん? なんだ、あの妙な紋章は? 壁画と関係ない場所にあるから、なんか気になるな……どことなく、雪の結晶を思わせる紋章だが……)
<i6970|23211>
そう、それは雪の結晶にありそうな紋章であった。
それが、オブジェの丸い先端部と同じくらいの高さの所に描かれているのだ。
(わけがわからん……。近づいてじっくり見てみたいところだが、余計な事はしないでおこう)
と、そこで、ウォーレンさんの声が聞こえてきた。
「ではロダス神官、ここからは石碑の内容を試してみようと思いますので、我々の好きなようにやらせて頂いてもよろしいですかな?」
「私は立会わせてもらうだけですので、どうぞ、おやりになってください。ですが、上手くいく可能性は限りなく低いと思いますよ。数百年前に、神官の制止を振り切って試された方がいたらしいですが、全て失敗したと記録にありますからね。まぁもっとも、試されたその方は、異端審問にかけられて、処刑されてしまいましたが……」
「ええ、それは私もわかっております。ですが、此度の湖の異変は、ここから始まっているような気がしてならないのです。それに、今回の事については、ヴァリアス将軍も同意しておりますので、このまま退き返すわけにもいきません。ですから、こ
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