Lv38 魔の神殿(i)
[14/16]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
選択しよう)
俺は魔物に目を向ける。
するとテンタクルスは、もう目と鼻の先まで迫っていた。
その為、俺はすぐさま両手に魔力を向かわせ、ラリホーを2発お見舞いしてやったのである。
【ラリホー】
その刹那、白く淡い光を発する霧が、テンタクルスを包み込む。
すると、巨大イカはゆっくりと目を閉じ、眠り始めたのであった。
俺はホッと胸を撫で下ろした。
(間に合ったか……どうやら、上手くいったみたいだ)
続いて、俺はウォーレンさんに言った。
「ウォーレンさん、眠っている今の内に早く攻撃した方がいいです。多分、この図体から察するに、相当体力あると思いますから」
「あ、ああ、そうだな。助かったぞ、コータロー」
ウォーレンさんはそこで、魔導騎士とアヴェル王子に指示を出す。
「魔導騎士の2人は漕ぐ手を休めて、魔物を攻撃してくれ。それとハルミア殿も攻撃を頼む」
「了解した」
「はい」
前衛3人はウォーレンさんの指示に従い、テンタクルスに斬りかかった。
だがその時である。
今度は、ミロン君の慌てる声が聞こえてきたのであった。
「ウ、ウォーレン様ッ! 東の空から2体の魔物がこちらにやってきます」
「何ィ!? チッ、上と下からか。不味いな……」
こちらに迫っていたのは、青い衣服を着て、背中に蝙蝠のような翼を生やす、人間のような魔物であった。
手には剣を持っており、髪の無い頭部には烏天狗のような長いくちばしが飛び出ていた。そう、海でよく遭遇するあの魔物である。
恐らく敵は、ホークマンか、もしくはガーゴイルと思われる。
そいつらがこちらへと迫っていたのだ。
(今度はホークマンかよ……ったく、どちらも、UやVで海の厳しさを教える嫌な魔物じゃないか。勘弁してくれよ。はぁどうすっかな……とりあえず、ホークマンやガーゴイルは手強い敵だが、HPはそれほど高くなかった気がする。恐らく、メラミ1発で倒せる筈だ。なので纏めて始末したいところだが、都合の悪い事に、2体はまだ俺の間合いに入っていない……)
俺はそこでテンタクルスに目を向けた。
魔物は魔導騎士の攻撃により、目を覚ましそうな気配であった。
(もうすぐ目を覚ましそうだな……どうしよう。前衛にはテンタクルスの対応をしてもらいたいが、マホトーンを使うホークマンも無視できない。それに、他の魔物が襲ってくる可能性もあるから、こんな足場の悪い状況では、戦いを長引かせたくはない。かといって、逃げたところで、この舟の遅さだと追いつかれる事は必至だ。どうするか……)
そうやって悩んでいると、1体のホークマンが俺の魔法の間合いに入ってきた。
しかし、もう1体は更に上空にいる為、まだ間合いの外であった。
(チッ、奴等はバラバラに近づいてるから、メラミで同時に始末する事は
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ