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Dragon Quest外伝 〜虹の彼方へ〜
Lv38 魔の神殿(i)
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 俺は魔物に目を向ける。
 するとテンタクルスは、もう目と鼻の先まで迫っていた。
 その為、俺はすぐさま両手に魔力を向かわせ、ラリホーを2発お見舞いしてやったのである。
【ラリホー】
 その刹那、白く淡い光を発する霧が、テンタクルスを包み込む。
 すると、巨大イカはゆっくりと目を閉じ、眠り始めたのであった。
 俺はホッと胸を撫で下ろした。
(間に合ったか……どうやら、上手くいったみたいだ)
 続いて、俺はウォーレンさんに言った。
「ウォーレンさん、眠っている今の内に早く攻撃した方がいいです。多分、この図体から察するに、相当体力あると思いますから」
「あ、ああ、そうだな。助かったぞ、コータロー」
 ウォーレンさんはそこで、魔導騎士とアヴェル王子に指示を出す。
「魔導騎士の2人は漕ぐ手を休めて、魔物を攻撃してくれ。それとハルミア殿も攻撃を頼む」
「了解した」
「はい」
 前衛3人はウォーレンさんの指示に従い、テンタクルスに斬りかかった。
 だがその時である。
 今度は、ミロン君の慌てる声が聞こえてきたのであった。
「ウ、ウォーレン様ッ! 東の空から2体の魔物がこちらにやってきます」
「何ィ!? チッ、上と下からか。不味いな……」
 こちらに迫っていたのは、青い衣服を着て、背中に蝙蝠のような翼を生やす、人間のような魔物であった。
 手には剣を持っており、髪の無い頭部には烏天狗のような長いくちばしが飛び出ていた。そう、海でよく遭遇するあの魔物である。
 恐らく敵は、ホークマンか、もしくはガーゴイルと思われる。
 そいつらがこちらへと迫っていたのだ。
(今度はホークマンかよ……ったく、どちらも、UやVで海の厳しさを教える嫌な魔物じゃないか。勘弁してくれよ。はぁどうすっかな……とりあえず、ホークマンやガーゴイルは手強い敵だが、HPはそれほど高くなかった気がする。恐らく、メラミ1発で倒せる筈だ。なので纏めて始末したいところだが、都合の悪い事に、2体はまだ俺の間合いに入っていない……)
 俺はそこでテンタクルスに目を向けた。
 魔物は魔導騎士の攻撃により、目を覚ましそうな気配であった。
(もうすぐ目を覚ましそうだな……どうしよう。前衛にはテンタクルスの対応をしてもらいたいが、マホトーンを使うホークマンも無視できない。それに、他の魔物が襲ってくる可能性もあるから、こんな足場の悪い状況では、戦いを長引かせたくはない。かといって、逃げたところで、この舟の遅さだと追いつかれる事は必至だ。どうするか……)
 そうやって悩んでいると、1体のホークマンが俺の魔法の間合いに入ってきた。
 しかし、もう1体は更に上空にいる為、まだ間合いの外であった。
(チッ、奴等はバラバラに近づいてるから、メラミで同時に始末する事は
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