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Dragon Quest外伝 〜虹の彼方へ〜
Lv37 魔の島(i)
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じだと、島の端から端まで200mはありそうに見えた。という事は、直径200m程の円形の島と思っていいのかもしれない。
 まぁとりあえず、そういう事にしとこう。

 それから程なくして、島に上陸した俺達は、魔導騎士の案内で移動を開始した。
 桟橋から続く砂利道を、俺達は徒歩で進んで行く。
 その際、俺は周囲の雑木林を見回しながら、耳を澄ましてみた。
 すると、鳥や虫の鳴き声というものが全く聞こえてこなかったのである。
 島に生き物がいないというのも、どうやら本当なのかもしれない。
 おまけに、今は風も吹いていないので、木々のざわめきも聞こえてこないのだ。
 それだけじゃない。青々とした葉をつけてはいるものの、木々の枝がやや垂れ下がっている為、少し元気が無いように見えるのである。しかも、地面に生えた雑草までもが、そんな風に見えるのだ。
 目に見えておかしいわけではないが、これはある意味、不気味な光景であった。
 その為、理解できない怖さのようなモノが、島全体からヒシヒシと感じられるのである。
(ウォーレンさんの言っていたとおり、生き物の気配がまるでないな。それになぜか知らんが、島全体が病気にかかってるかのように感じる。ウォーレンさんじゃないが、一体全体、何が起きているのやら……)
 と、そこで、先頭を進む魔導騎士の声が聞こえてきた。
「ロダス神官、前方に境界壁と境界門が見えてまいりました。魔の神殿は、あの壁の向こうになります」
「おお、あれがそうですか」
 前方に目を向けると、城塞を思わせる高さ20mはあろうかという石造りの巨大な壁と、アーチ状の門が見えてきた。
 そして、その門の両脇には、魔導騎士と思われる者達が十数名おり、こちらの方をジッと窺っているのである。
 やはり、かなりの厳戒態勢を敷いてるみたいだ。
 こんな巨大な壁を造るくらいなので、他にも色々とセキュリティ系の仕掛けが施してあるに違いない。

 境界門の前に来たところで、先程の魔導騎士がロダス神官に言った。
「ではロダス神官、我々が案内できるのは、ここまでとなります。この境界門から先は、アズライル猊下の許可を得た者のみとなりますので」
「案内、ご苦労様でした。助かりましたよ」
 騎士に労いの言葉を掛けた後、ロダス神官はウォーレンさんに視線を向けた。
「ではウォーレン殿、ここからは貴殿が先に行ってくれますかな。私は初めてですので、貴殿の後に付いて行くとしましょう」
「わかりました。では」
 ウォーレンさんは前に出る。
 そして俺達は、更に少ない面子で、移動を再開する事となったのである。
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