Lv36 邂逅の酒場・ルイーダ
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んが言っていた。
だがそれらは個人に対して与えられるものではなく、パーティに与えられるものらしい。なんでも、依頼を達成した成績によって上の階級にいける仕組みだそうだ。
そして階級が上がるに従い、実入りの良い大きな仕事を引き受ける事が出来るようになるみたいである。
また、階級は1級から4級まであり、それらは色によって区別されているらしい。
ちなみに4級が青銅で、3級が銀、2級が金で、1級が白金となっているそうだ。ある意味、某聖闘士漫画のような階級設定である。
まぁそれはさておき、ラティは話を続ける。
「しかし、ラッセルはん達みたいな金の階級の冒険者が、こないに酷い目遭うなんてなぁ……。これじゃ、皆、オチオチ旅も出来へんようになるで。一体これからどうなるんやろ、このイシュマリアは……」
ラティの言葉を聞き、テーブルにいる者達は全員、溜息を吐いた。
「ああ、全くだ。この国は、一体どうなるんだろうな……。俺達も新手の強力な魔物に対応できるよう、他の冒険者達と共同で依頼を受けたのだが、あの有様だった。あんなに強力な魔物が沢山現れたら、流石にもう、お手上げだ」
ラッセルさんはそう言うと、疲れた表情を浮かべた。
俺は今の話で気になる点があったので、それを訊ねる事にした。
「今、他の冒険者達と共同で依頼を受けたと言いましたが、普段は何名で行動しているのですか?」
「俺達ですか? 6名です。一応言いますと、俺と妹のリタ。それと、ここにいるシーマとマチルダ。それからここにはいませんが、エレンという名の魔法使いと、フェリクスという名の戦士を加えた計6名で俺達は普段行動してました。まぁ昨日、1名亡くなりましたが……」
「そうですか……。では昨日亡くなった殆どの方々は、いつも行動する方達ではないのですね?」
「まぁ確かにそうですが、全く知らない冒険者ではなく、親しい間柄の者達ですよ。以前、俺達が良く面倒を見ていた後輩の冒険者達ですから」
「後輩の冒険者達ですか……なるほど。ではもう1つ。さっき、『俺達も』と仰いましたが、王都では他の冒険者達と共同戦線を張る事が多いのですか?」
これにはシーマさんが答えてくれた。
「ええ、その通りよ。以前はそうでもなかったんだけど、ここ最近、王都では未知の強力な魔物が出現するようになって、名うての冒険者達ですら命を落としているのよ。だからルイーダの酒場では、このアムートの月に入ってからというもの、難易度の高い依頼を受ける際は、10名以上の集団で行動するように注意を促しているのよ」
「そうだったんですか。まぁ確かに、この近辺の魔物はかなり強かったですからね。俺達も王都に来るまでの道中、結構、魔物に苦労したんでわかりますよ」
マチルダさんは溜め息を吐き、ボソリと言った。
「はぁ……嫌な世の中になっ
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