Lv36 邂逅の酒場・ルイーダ
[5/14]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
尻尾を器用に使ってスプーンを掴み、ラパーニャを自分の口へ持ってゆく。
それからモグモグと噛みしめると、俺達と同じ反応をしたのである。
「お、ホンマや。これ、美味いわ。ええやん、ええやん。素敵な味やんか」
ラッセルさんはそんな俺達を見て微笑んだ。
「皆さんのお口にあったようで、良かったです。ン?」
と、そこで、女性の声が聞こえてきたのである。
【ラッセルじゃない。身体の方はもう良いの?】
俺達は食べる手を休め、声の聞こえた方向に振り返る。
するとそこには、見覚えのある若い女性が2人立っていたのだ。
1人はボーイッシュな髪型をした金髪の女性で、もう1人は長く赤い髪をポニーテールにした女性であった。
2人共スリムな体型で、上はスポーツブラジャーのような衣服に、下はホットパンツのような物を穿いていた。また、両足には太腿まである皮のブーツを履いており、腰のベルトには道具袋と短刀が備わっているのである。
簡単に言うと、ドラクエ8のゲルダに似た、肌の露出が多い格好である。
年齢はどちらも20歳前後といったところで、背丈も良く似ていた。見た感じだと、身長150cmくらいだろうか。
また、中々に可愛らしい顔つきをしている上に、身体のラインもセクシーなので、少し小悪魔的な魅力を感じさせる女性達であった。
とまぁそれはさておき、2人は俺の顔を見た瞬間、目を見開き、驚きの声を上げた。
「あ、貴方は昨日の!」
「え? なんで、貴方がここに……」
「おお、シーマにマチルダじゃないか。丁度良かった。コータローさん、紹介するよ。こっちの髪の短い方がシーマで、髪の長い方がマチルダです。もう気づいているかも知れませんが、2人共、俺の仲間です」
とりあえず、俺は自己紹介をする事にした。
「昨日はどうも。今、ラッセルさんが仰いましたが、私の名前はコータローといいます。先程、大通りで色々とありましてね、その時の流れで昼食をご一緒させて頂くことになったんですよ」
「僕はミロンです」
「ワイはラティや」
するとシーマさんとマチルダさんは、慌てて昨日の礼を言った。
「あ、あの、昨日はどうもありがとう。貴方達のお蔭で命拾いしたわ」
「昨日はゴメンなさいね……お礼も言えなくて。改めてお礼を言うわ。助けてくれてありがとう」
「ああ、いいですよ。気にしないでください」
「それはそうと、今日はどうしたんだ? 依頼を探しに来たのか?」
2人は頭を振る。
「ううん。私達も食事に来たところよ」と、シーマさん。
「そうか……じゃあ、席はまだ3つ空いてるし、そこに座ったらどうだ?」
ここでシーマさんが俺に訊いてきた。
「ラッセルはこう言ってるけど、ご一緒させてもらってもいいかしら?」
「全然、いいですよ。気にせず、お座りにな
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ