Lv29 ルーヴェラにて
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やでぇ。今から行けば、アーシャねぇちゃんや、シェーラさんの裸も拝めるかもしれんで。どや?」
「な!?」
俺はその言葉にドキッとしたので、思わず周囲をキョロキョロと見回した。
誰もいないのを確認したところで、俺はラティに言った。
「な、何を言ってんだよ、お前は……。お、俺にそんな性癖は無いぞ。お前は俺をそういう奴だと思っていたのか」
とはいうものの、覗きたかったのは言うまでもない。
俺も男だから、こればかりは仕方がないのだ。
「あれ、変やな……コータローはそうなんか?」
「へ、変って……何がだ?」
「コータロー達のような種族のオスは、若いメスの裸見るのがごっつい好きやって聞いてたんやけどな……。まぁええわ。ほんじゃ、ワイだけで見てくるわ」
ラティはそう言って、くるりと反対方向に向きを変える。
俺は思わずラティを呼び止めた。
「ちょ、ちょっと待て!」
「なんや。コータローは、行かんのやろ?」
「ドラキーのお前が、女の裸なんか見て面白いのか?」
「おもろいっつーか、なんやろな、この気持ち……とりあえず、何かを制した気分になるんや。まぁそういうわけやから、ちょっくら行って覗いてくるわ」
「ま、待て! い、行かないとは言っていないぞ」
「ほな、行くか?」
思わず首を縦に振りそうになったが、とりあえず、少し確認だけはしておく事にした。
「その前に少し訊いておく事がある。見つかったりはしないんだろうな?」
「勿論や。でも、木の板が腐ってるところが少しあるから、そこだけは注意せなあかんけどな」
「そこにだけ注意すればいいんだな?」
「せや」
俺は次に、一番の疑問点を問いかけた。
「じゃあ、もう1つ。ズバリ訊くけどさ、なぜ、俺にこんな誘いをしてきたんだ。何か下心があるのか?」
「下心なんてないって。ワイはコータローと友達になりたいから、お近づきの印にと思うて、この話を持ってきたんや。ワイはコータローの事、ごっつい気に入ってるんやで」
多少、野心的なモノが見え隠れする言い方だったが、なんとなく嘘は言ってない気がした。
7割ぐらいは信用してもいいのかもしれない。
「で、どないする? 行くか? ホンマは好きなんやろ? アーシャねぇちゃんはともかく、シェーラさんはええ身体しとるでぇ、見る価値ありや」
「そうだな……」
俺は目を閉じ、アーシャさんの裸体とシェーラさんの裸体を想像した。
彼女達の一糸まとわぬあられもない美しい姿が、俺の脳裏に展開される。
(小ぶりなお椀型のチッパイと、やや張りのある豊かなオッパイ……見るべきか、スルーすべきか……)
どうしようか悩むところだ。が、しかし!
ここはラティと友好を深めておいた方がいいと考え、俺は暗黒面の誘いにホイホイと乗る事にしたのである。
とい
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