Lv28 アルカイム街道(i)
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と魔物の数は?」
【襲ってるのは、ごっつい百足とごっつい大猿が10数体に、ドルイドとかいう酒樽みたいな格好のけったいな奴等が8体や。キツイ敵かも知れんけど、助けてあげてぇな】
多分、ごっつい百足は兜百足か鎧百足あたりで、ごっつい猿が暴れ猿かキラーエイプってとこだろう。
とりあえず、その程度の魔物なら、何とかなりそうだ。
「数が多いから面倒だが、仕方ない。急ごう」
【よっしゃ、そうと決まれば善は急げや。ワイについてきてぇな】
そして俺達はこの場を後にしたのである。
[W]
ドラキーに案内される事、約5分。前方に、ドラキーの言っていた十字路が見えてくるようになった。
またそれと共に、十字路付近で9名の者達が、20数体の魔物に取り囲まれるという、非常に危険な状況に陥っているのも、目に飛び込んできたのである。
彼等の内の何名かは深い傷を負っているようで、地面には幾つかの赤い血痕が出来ていた。まさしく、絶体絶命といった感じの光景である。早く手当をしないと不味いかもしれない。
俺は次に、魔物達へ視線を向ける。
魔物は思った通り、兜百足と暴れ猿にドルイドのようだ。
数がかなり多かったが、敵はある程度グループ化しているのが好都合であった。
と、ここでドラキーの声が聞こえてきた。
【あそこや! あんちゃん達、ワイは空から援護するさかい、後は頼んだで!】
ドラキーはそう言うと更に上空へと舞い上がった。
そして俺達は、魔物達に近づいたところで馬車を止め、臨戦態勢に入ったのである。
俺はまずアーシャさんとサナちゃんに指示を出した。
「敵はある程度固まっていますんで、手っ取り早くやっちゃいましょう。先手必勝です。アーシャさんは向こうにいる百足の一団にヒャダルコをお願いします。それからサナちゃんは、杖を持った黄土色のドルイドという魔物達にマホトーンをお願いします」
2人は頷くと、言われた通り、魔法を唱えた。
「ヒャダルコ!」
「マホトーン!」
百足の一団に無数の氷の矢が容赦なく突き刺さってゆく。
また同じくして、ドルイド達の周りには、呪文をジャミングする黄色い霧が纏わりつきはじめていた。
霧が全てのドルイドに纏わりついたのを見ると、どうやら魔法を封じるのに成功したみたいである。
俺は次の指示を前衛に出した。
「ではレイスさんとシェーラさん、今から俺がイオラを使います。ですが、ドルイドは攻撃魔法全般に耐性があると思いますんで、生き残った奴等を仕留めていってください」
「わかったわ」
「よし、いつでもいいぞ」
俺は掌を魔物達に向かって突きだした。
「ではいきますよ。イオラ!」
俺の掌から魔力の塊である白い光が飛んでゆく。
光は魔物達の付近でフラッシュをたいたかの
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