Lv28 アルカイム街道(i)
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ような閃光を放ち、爆発を巻き起こした。
魔物達は爆発をモロに浴びて吹っ飛んでゆく。
この一撃で半数の魔物は死ぬか虫の息状態となったが、思った通り、ドルイドにイオ系は効かないのか、ピンピンとしていた。が、想定の範囲内である。
ここでレイスさんとシェーラさんが、付近のドルイドに一気に間合いを詰め、破邪の剣を振り降ろす。
その刹那、2体のドルイドは脳天から真っ二つに両断されて息絶えたのだ。
と、その時であった。
向こうの冒険者達も俺達の加勢に気付いたようで、生き残った魔物達に向かい攻撃を開始した。
すると瞬く間に戦況は逆転し、魔物達は打つ手なく、俺達の刃に掛かって倒れていったのである。
魔物達を全て倒したところで、ドラキーが俺達の所に舞い降りてきた。
【あんちゃん達、めっちゃ強いやんけ! ワイの援護なんか、全然必要なかったやん。凄いわぁ】
「褒めても何も出んぞ」
【そんなん期待してへんて、ワイの素直な気持ちや】
俺とドラキーがそんなやり取りしてると、向こうの冒険者の1人が俺達の方へとやってきた。
近づいてきたのは眼鏡を掛けた色白の若い男で、イシュラナの紋章が描かれた神官服を身に纏っていた。
ちなみに、イシュラナの紋章とは、一本線が多いアスタリスクみたいなシンボルである。
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年はかなり若く、俺よりも年下に見える。多分、10代半ばから後半といったところだろう。体型は痩せ型で、背はそれほど高くない。170cmあるかないかといったくらいだ。
この見た目から察するに、どうやらイシュラナ神殿の神官のようである。
男は俺達の前に来ると、深々と頭を下げてきた。
「ど、どなたか存じませんが、危ないところを本当にありがとうございました」
「いや、気にしなくていいよ。それよりも、仲間がかなり深い傷を負っているみたいだから、早く治療をしないと不味いよ」
「あ、そ、そうでした。で、ですが……薬草も魔力も尽きてしまって……」
男は消え入りそうな声で、そう呟いた。
まぁこうなった以上仕方ない。俺達が治療するしかないだろう。
「わかった、手を貸そう。サナちゃんもいいかい?」
「はい」
「あ、ありがとうございます」
男は涙を流して頭を下げた。
というわけで、俺とサナちゃんは、怪我人の元へと急ぎ駆け寄ったのである。
負傷者は男3人で、見たところ全員戦士タイプのようだ。先程の神官同様、年も若い。
だが、銅の剣や鎖帷子を装備しているところを見ると、経験の浅い、駆け出しの冒険者のようであった。
それから、この負傷者の周囲には商人と思われる者が2名と、駆け出しの魔法使いと思われる若い男女が2名、それと戦士タイプの若者が1名の計5名がおり、彼等は今、地に伏せる負傷者に声掛け
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