Lv27 カラール魔導研究所
[10/16]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
、先程、月に2度ほどと仰いましたが、それはどのくらいの期間ですか?」
「そうだねぇ……じゃあ、ラトナの月までという事にするよ。それ以降については、また君に確認させてもらうという事で」
期間は大体、半年といったところだ。
俺はそのくらいなら問題ないと思い、お願いする事にしたのである。
「わかりました。ではグレミオさん、新しい魔光の剣の製作をお願いします」
「じゃあ、交渉成立という事だね。では魔光の剣を新しく作るから、10日程経過したら、ここに取りに来てくれるかい?」
「ええ、そうさせて貰います」
とまぁそんなわけで、思わぬ展開になったわけだが、新しい魔光の剣に関しては嬉しい誤算だったので、とりあえず俺は良しとしたのである――
その後も俺達は、グレミオさんと世間話や魔導器の話を続けた。
リジャールさんとグレミオさんのマニアックな単語が飛び交う場面も多々あった為、俺達も少々面食らったが、2人の錬成技師の話は勉強になる事が多かった。
また他の皆も魔導器について興味があるのか、リジャールさんとグレミオさんに色々と質問をしていたのである。
皆が訊いていたのは魔光の剣についての事や、他の魔導器の事であったが、そこで俺は興味深い話を聞けたのだ。
それは何かというと、幾ら高い魔力圧の魔光の剣といえども、そう簡単には斬れない物があるという事である。
グレミオさんはこんな事を言っていた。
「実を言うと魔光の剣はね、魔光の剣は斬れないんだよ。魔力は人それぞれ波長が違うからね。その他にも、魔法が付加された魔法の鎧や魔法剣の類も、そう簡単には切り裂けないだろうね。まぁとはいっても、それを超える強力な魔力圧の刃なら、何れ切り裂けるだろうけど」
要するに、魔法が付加された武具や同じ魔光の剣だと、そう簡単には切断できないのだろう。
これは非常に重要な話であった。
その為、俺はこの言葉を深く肝に銘じたのである。
この他にも、皆の口からは色んな道具や武具の名前がでてきた。
ちなみにそれらはゲームにでてきた物ばかりで、例を挙げると、まだらくも糸に疾風のリング、魔除けの鈴に、命の指輪と祈りの指輪、それから、まどろみの剣にドラゴンキラーや雷鳴の剣といった、一般的な物から伝説級の武具に至るまで、それは様々であった。
そして俺は皆の会話を聞きながら、ゲームをしていた頃を1人懐かしんでいたのである。
話は変わるが、そこでの話の流れから、他の皆も魔力圧を計ってみたいという事になった。
で、その計測結果だが、アーシャさんが138ベリアム、サナちゃんが131ベリアム、レイスさんが30ベリアム、シェーラさんが40ベリアム、といった感じであった。
こうして他の皆の数字を見ると、俺の203ベリアムという値は、かなり突出しているのが
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ