Lv27 カラール魔導研究所
[6/16]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
声が聞こえてきた。
「よし、もういいよ。これで計測できたはずだから」
「じゃあ、このホッピング……じゃなかった、魔力圧計測器はお返ししますね」
「ああ」
グレミオさんは計器をマジマジと見る。
と、その直後、グレミオさんは大きく目を見開き、驚きの声を上げたのであった。
「さ、最大魔力圧……203ベリアム……君、すごいね。この魔力圧は第1級宮廷魔導師の上位に匹敵するよ」
どう凄いのかがわからんので、とりあえず、訊いとこう。
「それって高い数値なんですか?」
「物凄く高いよ。第1級宮廷魔導師になる条件の1つに、最大魔力圧の強さが150ベリアム以上という項目があるんだけど、大多数は150から180ベリアムの間で落ち着くと言われているんだ。だから、200ベリアムを超える魔法使いは非常に少ないんだよ。というか、こんなところで200ベリアム越えの魔法使いに会えるなんて思わなかったよ。この国の才能ある魔法使いは、皆、宮仕えになるからね」
「そ、そうなんですか」
参考になる数値を聞くと、自分の数値がどのレベルなのかよく分かる。
まぁこの数値だけを見て安易に判断はできないだろうが、俺のレベルを計る1つの目安にはなるのかもしれない。
ついでなので、歴代最高記録も訊いておく事にした。
「ちなみにですが、今までで一番高い魔力圧の数値は幾つなのですか?」
「歴代の計測値で一番大きな値は、オルドラン家のヴァロム様が全盛期に記録した251ベリアムだけど、あの人の場合は別格だから、あまり参考にしない方がいいよ。普通は150ベリアム以上で、相当、優秀な部類だからね。一般的な魔法使いで大体100ベリアム前後だし」
「歴代最高は251ベリアムか……上には上がいるなぁ」
ここでまさかヴァロムさんの名前が出てくると思わなかったが、アーシャさんやソレス殿下曰く、天才と呼ばれた人らしいから、納得できる話であった。
まぁそれはともかく、もう1つ訊いておこう。
「あと、ベリアムとかいう名前が出てきましたけど、それって何なのですか?」
だがその直後……。
【は?】
ここにいる者達全員が口を開け、ポカンとした表情で俺を見たのである。
「コ、コータローさん……それは冗談で言ったのですか?」と、サナちゃん。
「ごめん、マジで知らない」
アーシャさんは俺にジト目を向ける。
「貴方……またですの。ワザと言ってるんじゃないでしょうね。怒りますわよ」
「いや、だから本当ですって。そんな目で見ないで下さいよ」
どうやら俺は、また、無知を晒け出したみたいだ。
(はぁ……なんかしらんけど、穴に入りたい気分になってきた)
と、そこで、リジャールさんが豪快に笑いながら答えてくれたのである。
「カッカッカッ、魔法の腕や思考は優秀なくせに、世間
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ