Lv27 カラール魔導研究所
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めた。
「むぅ、それはまた難しいところじゃな。その2つは作るのは簡単じゃが、どちらも魔力源であるドロウ・スピネルと魔法発動式を組み込まねばならぬから、錬成に時間が掛かるからの」
「そうなんですよ。ですから、生産効率を上げる為に、人員の配置や生産工程を短縮する方法を見直さないといけないんです」
色々とマニアックな会話が聞こえてきたが、わけがわからんので俺は訊ねた。
「リジャールさん、今、ドロウ・スピネルと仰いましたが、それは何なのですか?」
「ああ、ドロウ・スピネルとはな、魔力を蓄積する赤い魔晶石の事じゃ。つまり、魔法を付加させる魔導器を製作するには、必要不可欠な素材という事じゃな。採掘量もそれなりにある上に仕入れやすいものじゃから、魔法発動式を組み込む際に、その魔力源としてよく用いられておるのじゃよ」
「へぇ、なるほど」
ゲームではその辺の謎は触れていないので、少し好奇心をそそる話であった。
リジャールさんは続ける。
「しかも、何かと便利な素材でな。溜めた魔力を使い切っても、周囲に漂う大地の魔力を吸収して、またすぐに蓄積するんじゃよ。じゃから、ほぼ永久的に魔力を供給し続けられるんじゃ。まぁとはいっても、それほど大きな物はあまり採掘されんから、溜められる魔力量は、精々、ベギラマ一発分程度じゃがの」
「へぇ、そうなのですか。凄く勉強になりました」
妙に納得がいく話であった。
よくよく考えてみれば、魔法を付加した剣や杖を使うには、そういった物がないと無理な話だからだ。
魔力源がないと魔法が発動できないのは、当たり前の話なのである。
だが話を聞いた感じだと、魔力を溜めておけるのはベギラマ一発分程度らしいので、MPに換算すると5〜6P程度のようだ。つまり、あまり大きな魔法は付加できないという事なのだろう。
話は変わるが、今の話に出てきた魔法発動式というのは、別名・紋章魔法とも呼ばれているモノだったと記憶している。これはヴァロムさんから習った魔法学で知ったのだが、魔法は呪文を唱えて発動させるものの他に、紋章を描いて発動させられるものもあるらしいのだ。
ギラで例えるならば、ギラの呪文とギラの紋章という2つの魔法発動方法があるという事である。
だがとはいうものの、紋章魔法の種類は圧倒的に少ないらしく、現状では、道具や武具などに付加させるくらいにしか使われていないそうだ。
そして日進月歩ではあるが、この国の魔法研究者達は今も尚、呪文魔法を解明して紋章魔法で再現する方法を模索しているそうである。
つーわけで、話を戻そう。
「それはそうとグレミオよ、ここにお主の考案した魔光の剣の使い手がおるぞ。なんでも、この1等区域にある武器屋で試作品として手に入れたそうじゃ。この際じゃから、色々と訊いてみたらどうじゃ?」
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