Lv24 魔の種族・エンドゥラス
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ャールさんはハッとした表情でこちらに振り返った。
そして、少し探るような眼で俺を見たのである。
「確かに……魔物を見つけたのは儂ともう1人の村人じゃが……なぜわかったのじゃ?」
「やはりそうでしたか。まぁその辺の話は、これが片付いたらにしますよ」
思った通りだ。第一発見者はリジャールさんで間違いないようである。中々いい情報を得ることが出来た。
(さて、これらをどう考えるかだが……俺の推察が正しければ……)
と考えていた、その時であった。
カディスさんの緊迫した声が聞こえてきたのである。
「空洞入口から魔物が4体出てきたッ。全員、戦闘態勢に入れッ」
(チ、良いところだったのに……まぁいい、まずはこいつらを倒すとしよう)
そして、俺は魔道士の杖を構え、臨戦態勢に入ったのである。
で、今現れた魔物との戦闘結果だが、やはり向こうで戦った魔物達と同様、呆気なく終わってしまった。
カディスさんはそれを見て、さっきのように少し腑に落ちない表情だったが、暫くすると、こんなもんかと納得したようであった。
ちなみに、他の皆はそれほど気にしていないようだ。実際問題、魔物が身動きしないので、普通はそう考えるのが当たり前なのかもしれない。
だがしかし……俺は、魔物を操る存在の可能性を前もって聞いている事や、ゲームに出てきた腐った死体の事を知っているので、流石に違和感が拭えないのである。
その為、俺は保険の為に、あの液体を魔物達に振りかけておいた。
俺の予想が正しければ、この腐った死体達は後で動く可能性が大だからだ。
そう……しかるべき時に動くはずなのである。
問題は、そのしかるべき時が、何時なのかがわからないという事なのだ。
魔物を倒した俺達はその後、この空洞内を隅々まで調べたが、ここも向こうと同じで、瓦礫とガラクタしか見当たらなかった。
また、リュシアという女性もいなかったので、俺達はすぐにここを後にし、他の空洞へと移動を開始したのである。が、しかし……実はこの後も、同じような展開が俺達を待ち受けていたのであった。
行く先々で、腐った死体だけが4体〜6体くらいの集団で現れ、またそれらの魔物全てが、俺達の刃にかかって呆気なく倒れていったのである。
だがとはいうものの、何度か毒の息を吐きかけられて気分が悪くなる事はあったので、全て楽勝というわけにはいかなかった。
しかし、それを差し引いても、やはり、ゲームに出てきた腐った死体よりも弱いのである。
まぁそんなわけで、どこか釈然としないまま戦闘が終わってしまうわけだが、当然、俺はそれらの結果に納得はできなかった。その為、俺はそれらの魔物全てに、あの液体を降りかけておいたのである。
だが、そこで、少し気掛かりな事があった。それは、腐った死体しか見
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