Lv24 魔の種族・エンドゥラス
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と、ここでリジャールさんが話に入ってきた。
「ヴァイロン達兄妹は魔物が現れてから4、5日ほど経った後、たまたま、ガルテナにやってきたのじゃよ。あの時はカディス達のような冒険者もまだいなかったもんじゃから、儂も無理を言って、暫く村の警護に就いてくれるようお願いしたのじゃ」
「という事は、それからずっと2人は、こちらで村の警護をされているというわけですね?」
ヴァイロンさんは頷く。
「ええ、仰る通りです。しかし、今にして思えば、あの時まさか、こんな事になるなんて思ってもみませんでした。俺達兄妹がこの村に来たのは、本当にたまたまでしたので」
「仲間と共に旅をしてらしたのですか?」
「いや、仲間はいません。俺と妹はわけあって2人で旅をしておりまして、モルドの谷の向こうにあるルーヴェラに向かうつもりだったのです。でもこのガルテナに立ち寄った時には、こういう事態になっていましたので……」
「そうだったのですか、2人で……」
「お主達には感謝しておる。無理を言って引き留めて済まんかった。おまけにリュシアをこんな事に巻き込んでしまって」
リジャールさんは申し訳なさそうに、ヴァイロンさんに礼を述べた。
「いや、それは言わないでください。俺達もその分、見返りは貰ってるんですから」
今の話を聞く限り、どうやら、初期の頃からいるみたいだ。
これは好都合である。
「じゃあ、魔物が現れた頃から村の警護をされているという事ですね。いやぁ良かったです。ならば話が早い。実はそう言った方に、是非訊いてみたかった事があったんですよ」
ヴァイロンさんは首を傾げて訊いてくる。
「是非、訊いてみたかった事……何でしょうか?」
「実は昨日ですね、そこにおられるリジャールさんから、魔物は夜になると現れるって聞いたんですよ。ですが、今日は明るい時間帯に現れました。そこで教えて貰いたいのですが、今までも、こんな明るい時間帯に魔物が現れる事はあったのですか?」
ヴァイロンさんは少し思案顔になった後、頭を振る。
「いえ……そういえば、こんな明るい時間に出てきた事はなかった気がしますね」
すると、リジャールさんとドーンさんもそれに同調した。
「うむ。儂も夜に現れるとしか聞いとらんぞ。じゃから、明るい内に坑道に入る事にしたんじゃしの」
「言われてみると、確かに妙だよな。良く考えてみたら、こんな明るいときに魔物は出てこなかった筈だ」
「では今日が初めてだったのですね。なるほど……あッ!」
俺はそこで、昨日、リジャールさんに訊きそびれていた事を思い出した。
「そういえば昨日、リジャールさんに訊き忘れたことあったんですよ」
「何じゃ、一体?」
「ここにいる魔物と初めて遭遇したのって、もしかしてリジャールさんなんですかね?」
これを訊いた瞬間、リジ
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