Lv23 ラウム鉱採掘跡(i)
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それで聞いてみただけですよ」
とりあえず、俺はそう返事しておいた。が、実を言うと、この質問をしたのは色々とわけがあるのだ。
勿論、ラーのオッサンが言っていた死体を操る者の存在とも関係している。
そして、今の話を聞いて漠然とだが、腑に落ちない点もでてきたのであった。
「ふむ、そうか。他に気になる事はないかの?」
「とりあえず、今のところはわからない事だらけですので、またその都度、訊く事にします」
「まぁそうじゃろうな。では、何か気になるところがあったら、その時は遠慮なく訊いてくれ」
「ええ、そうさせてもらいます」
俺が返事をしたところで、リジャールさんは皆の顔をゆっくりと見回し、この場を締め括った。
「さて、それでは各々方、そろそろ坑道に参るとしようかの」
そして俺達は、村の奥にあるというラウム鉱採掘跡へと移動を開始したのである。
この先に何が待ち受けているのか……それは分からない。
だが先程のリジャールさんから得た情報に少し引っ掛かる部分があった為、俺は移動しながら、それらについて考える事にしたのである。
[U]
俺達は、ラウム鉱採掘跡へと続く砂利道を進んで行く。
採掘跡は村の奥に広がる森の中にあるらしく、草木が鬱蒼と生い茂る狭い道を進まなければならなかった。それは思っていたよりも疲れる、険しい道のりであった。思わぬ所に伸びている木々の小枝や蔓などが、手や足や肩に引っ掛かるからである。
特に、俺みたいなローブを身に纏う者にとっては、立ち入りたくない最悪な場所といえた。
理由は勿論、木の枝に引っ掛かりまくるからである。今日ほど、重装備が出来たらなと思った日はなかったくらいだ。
それもあり、この時の俺は少し後悔していたのであった。賢者のローブの上にジェダイローブなんか着てくるんじゃなかったと……。
だが今更そんな事を言ったところで、何かが変わるわけでもない為、このまま俺は進み続けるしかないのである。
とまぁそんなわけで、そんなウザい道を進んで行くわけであるが、どうやらそれも、後少しで終わりを迎えるようだ。
なぜならば、目的地らしき穴が、前方に小さく見えてきたからである。
(多分、アレが坑道の入り口だろう……モロに鉱山て感じの穴だし……)
ここから見る限り、穴が見える辺りは木々が無いようだ。その為、頭上を枝葉に覆われたこの木陰の道とは違い、日の光が降り注ぐ明るい場所となっていた。
坑道の入り口らしきものが見えたところで、リジャールさんの声が聞こえてきた。
「コータローよ、あそこに小さく見えるのが目的の坑道じゃ」
「やはりそうでしたか。自分もそうではないかと思ってました。でも、ここから見る限りだと、結構開けた場所にあるのですね。てっきり、この鬱蒼とした森の中に
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