Lv22 仲間の決断
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る。
「コータローさん……笑ってないで、皆さんに、ちゃんと話さないといけませんわよ」
「ははは……ですよね」
「何かあったんですか?」
サナちゃんはキョトンとしながら少し首を傾げた。
「うん……まぁ、ちょっとね。でも、部屋の入り口でする話じゃないから、とりあえず、中で話そうか」
「ですわね」――
部屋の中に入った俺達は、リジャールさんからあった依頼内容を3人に説明した。
3人は話を聞くにつれ、徐々に微妙な表情へと変化していった。特にレイスさんとシェーラさんは険しい表情であった。まぁ当然だろう。2人はサナちゃんの護衛なのだから、こういう反応をするのは当たり前である。これが逆の立場だったなら、俺も同じような反応をしていたに違いない。
まぁそれはさておき、俺は一通り説明したところで、とりあえず、どうするかを3人に訊いてみる事にした。
「……とまぁ、以上が依頼の内容なんですが、どうしましょうか? 3人の意見を聞かせてください」
サナちゃん達3人は互いに顔を見合わせた。
そして眉間に皺を寄せながら、渋い表情で黙り込んでしまったのである。
と、そこで、俺は言い忘れていた事を思い出したので、それも伝えておいた。
「あ、それと1つ付け加えておきますと、これに関しては皆に強制はしませんので安心してください。向こうは、俺1人でも構わないと言っているので」
俺はアーシャさんにも言っておいた。
「アーシャさんも、別に無理はしなくていいですよ。相手は死体の魔物です。女性にとっては、見た目的にちょっとキツイ敵かもしれませんからね。ですから、休んでいてもらっても構いませんよ」
だが俺の言葉を聞いたアーシャさんは、少しムッとしたように頬を膨らましたのである。
「むぅ、その言い方……私を女だと思って馬鹿にしてますわね。フン、お生憎様ですが、私は行きますわよ。例え、死体の魔物であっても」
これは少し意外であった。
向こうで説明を聞いていた時、死体の魔物と聞いて嫌そうな顔をしていたので、てっきり来ないだろうと思ったのだ。
とはいうものの、怒っているようなので誤解は解いておこう。
「アーシャさん、そんなつもりで言ったんじゃないですよ。だって、敵は死体です。女子供に見せるようなモノではないですからね。だから、変な風に受け取らないでください」
「まぁ貴方の事ですから、私を気遣ってくれたというのはわかりますわ。ですが、知見を広げる為にも私は行きますわよ。それにラウムの採掘場所というのも見てみたいですし」
よかった。誤解は解けたようだ。が……本当の事を言うと、ここで待機していてほしかったところである。しかし、今更そんな事を言ったところで、もう言う事は聞かないだろう。もはや、諦めるしかない。
と、そこで、サナちゃんの声が聞こえ
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