Lv22 仲間の決断
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行してくれるという事になりましたので、来てもらいました」
それを聞き、リジャールさんはサナちゃん達に頭を下げた。
「儂が此度の依頼をお願いしたリジャールという者じゃ。すまぬな、無理を言って。事が終わり次第、報酬の方はしっかり弾むつもりじゃ。よろしく頼むぞい」
「いや、気になさらないでください。それにコータローさんとアーシャさんは、私達の大事な仲間ですから」
サナちゃんは中々嬉しい事を言ってくれる。少しジーンときてしまった。
まぁそれはさておき、俺はそこでリジャールさんに確認した。
「あの、リジャールさん。坑道へはもう向かわれるのですかね?」
「いや、まだじゃ。実はお主達以外にも数名頼んでおいたのでな。もうそろそろ来るはずじゃが……お!? どうやら向こうも来たようじゃな」
俺はリジャールさんの見ている方向に視線を向けた。
するとそこには、こちらへと向かう、5人の冒険者の姿があったのである。
見た感じだと、かなりゴツイ感じの冒険者に見えた。が、しかし……冒険者達が近づくにつれ、俺は思わず目を見開いたのだ。
なぜなら、前方からやってきたのは、このガルテナに来る途中の山道で出会った冒険者達だったからである。
向こうも俺達の事が分かったようで、少し驚いた表情を浮かべていた。
「おや、貴方がたは昨日の……」
ダンディな戦士はそう言って、俺達を見た。
と、そこで、レイスさんがその戦士に挨拶をした。
「昨日はどうも。色々と縁がございますな」
「なんじゃ、紹介しようと思ったのに、カディスはもうこの者達を知っておるのか?」とリジャールさん。
カディスと呼ばれた男は頭を振る。
「いえ、リジャールさん、そうではないです。昨日、たまたま街道で出会っただけですよ」
「まぁええわい。では紹介するが、ここにいる5名は、儂の古い友人の知り合いでな、その腕を見込んで、儂が坑道の調査に加わってくれるようお願いした者達じゃ。じゃから、よろしく頼むわい」
この流れだと、一応、自己紹介はしておいた方がよさそうだ。
というわけで、まず俺からすることにした。
「コータローと申します。これから暫くの間、よろしくお願いしますね」
「私はカディスと言う。こちらこそ、よろしく頼む」
そして、俺達を皮切りに、他の皆も簡単に、自己紹介をしていったのである。
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