Lv21 カーンの鍵
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さんは顔を上げる。
「それもそうじゃな。わかった。もう少し、詳しく説明しよう」
「お願いします」――
で、わかった事だが……坑道に住み着いた魔物というのは、毒の霧を吐く、人の死体だそうだ。
俺がそれを聞いて思い浮かべたのは、腐った死体と、どくどくゾンビである。
ゲームだと、この2体の魔物は毒の霧を吐く攻撃をしてきたので、8割方、それではないかと俺は考えていた。
また、その魔物は夜になると現れるそうで、今は坑道の入り口でなんとか食い止めているそうだ。
それと魔物が現れだした時期は、アムートの月に入り始めた頃のようである。なので、どうやらここ最近の事のようだ。
ちなみにだが、今のところ死傷者というのは出ていないらしい。
リジャールさんと村長が、早めにマルディラントへ行って陳情した事もあり、早期の段階で冒険者の手配を出来たのが良かったそうである。
だが、備蓄してある毒消し草にも限りがある為、未だに中で何が起きているのかはわからないそうだ。
とりあえず、聞けた話は大体こんな感じである。
そんなわけで、俺達はどうするかだが……一応、渋々ではあるが、手を貸すという方向で俺は返事をした。
しかし、それは俺だけが手を貸すという事であって、アーシャさんやサナちゃん達もというわけではない。
他の皆が手を貸すかどうかは、宿屋に戻って話し合った上で決めるという事になったのだ。
そして、他の皆が来る来ないにかかわらず、俺は明日の朝、リジャールさんの家に向かうという事で話がまとまったのである。
だがとはいうものの、リジャールさんは別に俺だけでも構わないと言っていた。
恐らくリジャールさんは、この村にいる冒険者達に同行してもらうつもりなのだろう。
話は変わるが、報酬は前払いとしてレミーラの魔法書だけ貰い、魔導器に関しては全てが済んだ後に頂くという事になった。
リジャールさんも無理を言ってお願いする手前、そこは少し気を使ったようである。
[U]
リジャールさんの家を後にした俺とアーシャさんは、宿屋には戻らず、人気のない場所へと移動を始めた。理由は勿論、アーシャさんがマルディラントに一時帰宅する為の場所探しである。
外もだいぶ暗くなってきているので、早く帰らないと不味いのだ。
村内を暫し散策すると、村の外れで、人気のない物置小屋のようなモノを見つけた。
この小屋の付近には、冒険者や村人たちの姿もないので、風の帽子を使うには好都合の所であった。
というわけで、俺はそこで風の帽子をフォカールで取り出し、アーシャさんに手渡した。
そして、アーシャさんはすぐさま風の帽子を発動し、マルディラントへと帰って行ったのである。
アーシャさんが帰ったところで、ラーのオッサ
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