Lv20 ガルテナ
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であった。考えてみれば、石よりも木の方が多いので当たり前と言えば当たり前だが……。
まぁそれはともかく、俺達はその集落に向かい進んで行く。
そして、集落の入口の付近に来たところで、レイスさんは馬車のスピードを弱めたのである。
なぜ弱めたのかというと、集落の入り口には、槍を片手に金属製の鎧を装備した戦士が立っていたからだ。
この立ち位置と装備内容を見る限り、恐らく、村の守衛かなにかだろう。
「ようやくガルテナに着きましたわね。長かったので疲れましたわ」
「私もです」
「俺もだよ。ガルテナに着いたら、すぐに宿へ向かおう。早く寛ぎたいからね」
2人はコクリと頷く。
そして、俺達は入口に佇む守衛と少し問答をした後、ガルテナの中へと入ったのであった。
[V]
ガルテナに着いた俺達は、入口近くに立て掛けられた大きな看板の所で馬車を止めた。
俺はそこで馬車を降り、看板へと歩み寄る。
なぜ歩み寄ったのかというと、この看板がガルテナの見取り図だったからである。
入口に置かれているという事から、恐らく、旅人の為に作られた物なのだろう。
しかもありがたい事に、これには建物の配置や屋主の名前、そして村の道が詳細に書かれているのだ。
というわけで俺は早速、目的のリジャールさんという人の家と宿屋を探すことにした。
そして調べ終えると馬車に戻り、俺は宿屋の場所をレイスさんに伝えたのである。
「レイスさん、宿屋はこの道を真っ直ぐ行った十字路の手前です。厩舎は宿屋の隣にあるみたいなので、そこに馬と馬車を預けておきましょう」
「了解した」
レイスさんは鞭を振るい馬を走らせた。
暫く進むと、見取り図に書かれていたとおり、前方に十字路が見えてきた。
またその手前には看板を掲げる建物があり、そこにはこう書かれていたのだ。『山の精霊の宿』と。
見取り図に書かれていた名前と同じ宿屋なので、ここで間違いないだろう。
というわけで、俺はようやく一息つけると思い、肩の力を抜いたのであった。
程なくして、レイスさんは宿屋の前で馬車を止めた。
俺はそこで馬車を降り、宿屋を眺めた。宿屋は周囲の建物と同じく、ログハウス調であった。2階建てで奥行きのある大きな建物で、部屋数もそれなりにありそうである。
恐らく、この村で一番大きな建物だろう。
まぁそれはさておき、こんな所で眺めていても仕方がないので、俺は部屋があるかどうか確認することにした。
「では、部屋が空いてるかどうか確認してきますんで、皆は待っててください」――
で、部屋の空き具合だが……今は村の警護をする冒険者が結構いるらしく、空き部屋が1つしかないと言われた。
しかも、その空いているという部屋は4人部屋であった。とはいえ、無い
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