Lv19 変化の杖
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よろしいですか?」
「はい、構いませんよ。何でしょうか?」
「実はですね……ロランさんの扱っている商品について、少しお聞きしたい事があるのです」
「ああ、それでしたら、立ち話もなんですので店の中に入ってもらえますか。そこでお話ししましょう」
ロランさんはそう言うと、店の中に視線を向けた。
「それもそうですね」
そして俺達は店の玄関を潜り、中で話をする事にしたのである――
ロランさんと暫く話をした俺達は、その後すぐにレイスさん達の部屋へと向かった。
部屋の前に来たところで、俺は扉をノックする。
「コータローです、朝早くからすいませんが、ちょっといいですか?」
その直後、扉は開かれた。
扉を開いたのはレイスさんであった。
「おはよう、コータローさんにアーシャさん。で、なんであろうか?」
「昨日の件でお話があるので、中に入らせてもらっても良いですか?」
「どうぞ、お入りください」と、サナちゃん。
「では失礼します」
そして俺とアーシャさんは中へと入ったのである。
扉が閉められたところで、俺は3人に目を向けた。
レイスさん達はすぐにでも出発できる格好をしており、準備万端といった感じであった。
そんな3人の姿を見て頼もしく思いながらも、俺は念の為、昨晩のおさらいをする事にしたのである。
「では皆、準備の方は粗方出来てるみたいなんで、もう一度、昨日の確認をさせて頂こうと思います。それではサナちゃん……いや、イメリア様から」
「あ、あの、コータローさん……イメリアではなく、サナと呼んで下さって構いませんよ。コータローさんの呼びやすい名前で結構ですから。それと、今まで通りの話し方でお願いします。私もその方が話しやすいので」
「そうですか。じゃあ、そうさせてもらいます」
俺は続ける。
「ではまず、サナちゃんからいこうか。昨日も言ったと思うけど、今のサナちゃんの姿は、もう既に魔物達には知られていると思った方がいい。そこで、変装をこれからするわけだけど、さっきロランさんの道具屋に行ってきたら、良い装飾品があったんだよ。なので、朝食を食べたらすぐに、ロランさんの店に向かってもらいたいんだ」
「朝食の後ですね。わかりました。コータローさんの指示に従います」
俺はそこで、レイスさんとシェーラさんに視線を向けた。
「それから、レイスさんとシェーラさんも、サナちゃんと共にロランさんの店に向かってもらえますか。貴方がたの装飾品も、用意してあるので」
2人は頷く。
「了解した。君の言うとおりにしよう」
「コータローさんの言うとおりにするわ」
「ロランさんには既に話を通してありますんで、よろしくお願いしますね」
と、そこで、アーシャさんが口を開いた。
「ところでコータローさん、昨日手に入れた馬と
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