Lv17 フィンドの町
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してもらえるという都合の良い話に、ホイホイとついていった私にも原因がありますからね。それと、人に化ける魔物がいると分かった事も勉強になりました。これからは上手い話には乗らず、注意する事にしますよ。では皆さん、これで失礼させて頂きます。どうもありがとうございました」
まぁそんなわけで、ロランさん達とは、ここでお別れとなったのである。
ロランさん一家が去ったところで、俺は馬車を降りた。
「さてと……じゃあ俺は、宿が空いてるかどうか確認してくるので、皆は待っててくれますか?」
レイスさんとシェーラさんは無言で頷く。
するとそこで、アーシャさんとサナちゃんが馬車から降りてきたのだ。
「じゃあ、私も一緒に行きますわ」
「私も行きます」
(俺1人でも十分だと思うが……まぁいいか)
俺は2人に言った。
「じゃあ、行きますか」
「ええ」
「はい」
そして俺達は宿屋の中へと足を踏み入れたのである。
で、その結果だが……宿屋には、まだ幾つか部屋が空いていたので、俺達はここで宿泊することにした。
勿論、その際には、外にいるレイスさん達の意見も聞いた上でだ。
ちなみに部屋は3部屋使う事になり、宿泊代金は厩舎の利用込みで100Gであった。これは俺が支払った。
3部屋の内訳は、俺とアーシャさんで1人用の部屋を2つ使い、レイスさん達が3人用の部屋を1つ使うという感じだ。
それと森で手に入れたザルマ達の馬と馬車だが……店主と話をしたところ、今は手が離せないほど忙しいらしく、『明日、改めてお聞きしましょう』という風に言われた。
その為、とりあえず今日のところは隣の厩舎に入れさせてもらい、明日の朝、改めて売買の商談をするという方向で調整をしたのである。
[W]
宿の部屋に入った俺は、扉を閉め、室内を見回した。
見たところ、ここは6畳程度の広さがある部屋で、天井には簡素なシャンデリアがぶら下げられており、その明かりが室内を隅々まで照らしていた。
ちなみに明かりの正体は蝋燭であった。下でチェックインをした時、少し待たされたので、その間に従業員が明かりを灯したのだろう。
まぁそれはさておき、室内には、化粧机とベッド、それから小さなテーブル以外、特に何もない殺風景な部屋であった。ドラクエ世界の宿というのは、大体こんなものなのかもしれない。
(タンスがあったら、ゲームみたいに、引き出しを調べてみるところだが、無いもんは仕方がない……残念……)
そんなアホな事を考えつつ、俺はベッドに腰かけ、そのままゴロンと横になった。
と、そこで、ラーのオッサンの声が聞こえてきたのである。
「コータローよ……無事に到着できたようだが、あの者達と、これからも旅を続けるつもりなのか?」
「ああ、レイスさ
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