Lv17 フィンドの町
[5/13]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
が始まるのである。
話は変わるが、その道中……ロランさんは、俺にこんな質問をしてきたのであった。
「ところで貴方達は……いえ、貴方は一体何者なんですか? ただの冒険者ではないですよね? あんな恐ろしい化け物を倒してしまうんですから……」
「俺? 俺はただのジェダイさ、じゃなかった。ただの魔法使いですよ」
一瞬、ケ○シー・ライバックみたいになりかけたが、そこは愛嬌だ。
[U]
森の街道に出た俺達はフィンドへと向かって進んで行く。
街道は日が傾いてきた事もあり、休憩前と比べると少し薄暗さが増していた。その所為か、ややおどろおどろしい雰囲気となっている。いつ魔物が出て来てもおかしくない状況だ。
だが今のところ、魔物は現れてはいない。
周囲を見回しても、それらしい影が見える事もなかった。
また物音も、この馬車の音以外は何も聞こえてこないので、俺が見た限りでは、この近辺に魔物はいないように感じたのである。
とはいえ、安心はまったくできないので、依然と気は抜けない状況であった。
(ザルマとの戦闘があったお陰で……ちょっとしたことでもビクッとしてしまう……ジッとしているだけだけど、警戒し続けるのって以外と疲れるわ……ン?)
そんな感じで、警戒しながら進んでいると、前方に開けた空間が見えてきた。
どうやらあれが、ロランさんの奥さんが言っていた広場なのかもしれない。
つーわけで、俺は奥さんに確認をした。
「前にあるのが、先程言っていた広場ですか?」
「はい、そうでございます。あそこで魔物達は馬車を消したのです」
俺はレイスさんに、停まるよう指示をした。
「レイスさん、前方の広場で一旦止まってください。少し調べたい事がありますので」
「了解した」
レイスさんは俺の指示通り、広場に入ったところで停まってくれた。
俺はそこで、馬車の中から周囲に目を向ける。
広場の大きさは、先程の休憩場所と同じくらいだが、周囲を木々に囲まれている所為か、やや狭く感じる場所であった。
今見た感じだと、目につくようなモノは何も無さそうだ。
(ここで消したらしいけど、それらしい痕跡はないな……)
一通り見回してみたが、馬車や馬の姿は、勿論、どこにもなかった。
「魔物達はどの辺りで馬車を消したのか、わかりますかね?」
すると奥さんは、この広場にある一番太い木を指さした。
「えっと、そこにある大きな木の付近です」
「あそこですね。じゃあ、皆はここで待っててもらえますか。ちょいと見てきますんで」
俺は馬車から降り、現場検証をする事にした。
なぜこんな行動に出たのかというと、勿論、姿が見えなくなっているだけではないかと思ったからだ。
奥さんの話を聞いた時から、なんとなく、そんな風に
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ