Lv17 フィンドの町
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ん達の事か……。後で話をするようには言ってあるけど、どうしようか俺も迷っているんだよ。この先、彼らと一緒にいると、魔物の標的にされる可能性が高いからね。だけど、今更そんな事を言っても、旅の仲間なんてものはそう簡単に見つからない。ここにはルイーダの酒場も無いようだしね。まぁ、アーシャさんの風の帽子かキメラの翼を使えば、どうとでもなる話だけどさ」
「ふむ、確かにな……。だが我は気になる事があるのだ」
「なんだ、気になる事って?」
「先程の魔物はラトゥーナの末裔と言っておった。我はその名前をどこかで聞いた事が気がするのだよ……。しかし、それが何かが思い出せんのだ」
「ああ、確かに、俺もそれは気になるところだ。ザルマの言動から察するに、それが根本的な理由のようだからね」
ラトゥーナの末裔とは何なのか……。
それはレイスさん達に確認しなければならない事であった。
(魔物が狙うくらいだから、奴等にとって都合の悪い存在なのだろうけど……あ、そういえば……)
俺はそこで、気になっていた事を思い出した。
「そういえばさ、ザルマとの戦闘の後、オッサンは『今のところ周囲に魔物の気配は感じないが、これから先、どうなるかわからん』みたいな事を言ってたけど、もしかして魔物の気配がわかるのか?」
「ああ、そうだ。我等光の精霊は、闇の気配には敏感なのでな。あのザルマとかいう奴が出てきた時も、近くで魔物の気配がするのはわかっていた。だが、我も鏡の存在を知られたくなかったので、あの場は黙っていたのだ。許せ」
まるで、ザルマの気配は感じなかったような言い方であった。
気になる言い方だが、今は置いておこう。
「それについては別に怒っていないよ。オッサンは上司の指示を守らないといけないからな」
「すまんな。我も知らせたいのは山々なんだが、そこは大目に見てくれ」
まぁこればかりは仕方がないだろう。
オッサンも役目というのがあるだろうから。
などと思っていると、ラーのオッサンは、この話は終わりとばかりに、話題を変えたのである。
「まぁその辺の話は置いておいて、ここからが本題だ」
「は? 本題? 何だよ……まだなんかヤバい話でもあるのか?」
俺は首を傾げた。
「ああ、ここからが本題だ。我はな、ずぅぅぅぅっと、お前に言っておかねばならぬと思っていた事があるのだよ」
「言っておかねばならん事? 何の話か知らんけど、いいよ。言ってくれ」
「では……オホン……言わせてもらおう。まぁそのなんだ……大した話ではないんだがな、我が言いたいのは、お前のその呼び方の事だ。我の事をオッサンというのはどうかと思ってな。これからコータローとは、何回も話す事になるわけだし、もっと信頼できる者同士の呼び方というのがあるだろうと、我は思ったのだよ。はっはっはっ」
「なん
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