Lv15 旅立ち
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[V]
俺達はつい先程、街道の分岐点に差し掛かり、そこでガルテナへと向かう道に進路を変えたところであった。
少し狭い道ではあるが、地図によると、ここからは殆ど一本道みたいなので、ひたすら前に進めばいいみたいである。
だが、ガルテナはそこからが長い。
アーシャさんが守護隊の者から聞き込みした情報によれば、マルディラントからだと、早くても2日は掛かるらしい。
とてもではないが、1日で到着できる距離ではないそうだ。
以上の事から俺達は、この先を暫く進んだ所にあるフィンドという小さな町で、今日のところは宿をとる予定をしているのであった。
というわけで、フィンドが今日の目的地なのである。
(さて……フィンドまで、あとどのくらいなんだろうな……マルディラントを出発してから、結構時間も経ったし……それなりに進んだとは思うが……)
時間を確認できる物を持ってないので感覚でしか言えないが、恐らく、半日以上は経過しているような気がする。
途中、小さな町が幾つかあったので、俺達は馬の休憩や食事などをしながら移動してきたわけだが、それでも結構な距離を進んでいるはずだ。
とはいえ、馬車のスピードは時速10kmから15km程度だと思うので、そこから休憩分を差し引いて逆算すると、精々、40km程度しか進んでいないのだろう。
そう考えると、ガソリンで動く自動車ならば、30分程度で行ける距離しか進んでいないという事になるのだ。
俺は改めて現代文明の凄さというものを実感した。
油臭い文明ではあるが、あれだけの人・物・金を動かせるのは、この世界からすれば驚異的な事なのである。
だが今は無い物ねだりをしても仕方がない。
それに徒歩と比べれば格段に速い移動手段なので、馬に乗れない俺からすると、現状はこれが最善なのである。
(まぁ今はそんなことより、周囲の警戒だな……)
というわけで、俺は魔物の監視する為に周囲を見回した。
だが、辺りに広がる青々とした草原は静かなもので、遠くに見える森や標高の高い山々以外、目立った変化というものはなかった。
空に至っては、少し傾き始めた太陽くらいしか、今のところは見るべきものがないようである。
しかし、さっき地図で確認したところ、この先は森になっていたので、そこに入る際には魔物への警戒レベルを引き上げる必要がありそうだ。
ちなみに、こっちの道を進む旅人は俺達以外いないようであった。
やはり、他の人々はあの街道をそのまま北上したのだろう。
少し寂しい雰囲気ではあるが、アーシャさんもこっちの方角は辺鄙な土地が続くと言っていたので、こうなるのは仕方ないのかもしれない。
とりあえず、俺達を取り巻く周囲の環境は、大体、こんな感じであった。
魔物との遭遇も、今のと
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