Lv14 旅の仲間
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う意味ですのね。確かにそうですわね……さっきの方も、優秀な魔法の使い手は少ないような事を言ってましたし」
「でもこれは、あくまでも可能性の話ですから、本当のところは会って話さないと、何とも言えませんけどね」
と、その時であった。
背後からルイーダさんの声が聞こえてきたのである。
「はぁい、コータロー君、お待たせ〜。連れてきたわよ」
俺は後ろを振り返った。
するとそこには、ルイーダさんと共に、長く尖った耳をしたエルフみたいな男が立っていたのである。
背は高く、俺が見たところだと190cmはありそうだ。それと、鋼か鉄かわからないが、金属製の鎧と剣を装備していた。
また、顔は人形のように整っており、サラッとした艶やかな長い銀髪と、そこから見え隠れする尖った耳とが一際目を引く特徴であった。
まぁ要するに、イケメンエルフといった表現がピッタリの男なのだ。
しかも、結構、筋肉質な身体をしているので、俺の目にはそこそこ腕のある冒険者に映ったのである。
ルイーダさんは、エルフのような男に俺を紹介した。
「こちらが先程言ったコータロー君よ。優秀な魔法の使い手みたいだから、話を聞いてあげてくれるかしら。それじゃあ、よろしくお願いね」
そして、ルイーダさんはカウンターへと戻ったのである。
呼んだのはコッチだから、まず俺から自己紹介しておこう。
俺は椅子から立ち上がり、挨拶をした。
「初めまして。私の名はコータローと言います。お忙しいところお呼び立てして申し訳ありませんが、少し込み入ったお話があるのでよろしくお願いします。では、立ち話もなんですので、どうぞ、こちらにお掛けになってください」
俺は空いている席に座るよう促した。
「では、お言葉に甘えて」
男は頭を下げると椅子に腰かける。
それから自己紹介をしてくれた。
「私の名はレイスという。ルイーダから聞いてもう知っているとは思うが、今はこの隣にある訓練場で武術指導をしている者だ。そして見ての通り、ラミリアンである」
アーシャさんも簡単に自己紹介をする。
「私はアーシャと申しますわ。以後、お見知りおきを」
そして交渉が始まった。
まずはレイスさんからである。
「では、本題に入らせて頂こう。先程、ルイーダから、王都へ向かう為の仲間を探していると聞いたのだが、それは本当だろうか?」
「ええ、本当です。ですが、寄り道をしたいところがあるので、少し遠回りな旅の予定なのです。なので、それでもよければ、仲間になってもらえるとありがたいのですが」
「寄り道か……で、それはどの辺なのだ?」
「マール地方の北部にガルテナという村があるのですが、まずそこへ行ってから、王都へ向かうつもりです」
「ガルテナ? ……すまない、初めて聞く名だ。私もこの町に来てか
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