Lv14 旅の仲間
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ね。それを言い忘れてたわ。えっと……この冒険者達は3人で行動しているみたいで、男性が1名に女性が2名といった構成のようね。勿論、3名ともラミリアンよ。それと女性の内1名は、回復系が得意な魔法使いで、他の2名は戦士系ね。とりあえず、こんなところかしら」
(戦士系が2名に、回復系魔法使いが1名か……どうしよう……)
これに俺達が加わると、パーティのバランス的には良い感じだ。
とりあえず、アーシャさんの意見も訊いてみよう。
「どうする、アーシャさん。戦士系が2人いるそうだから、パーティとして動くには良さそうな気がするけど」
「これについては、コータローさんにお任せしますわ。戦闘関連は、私よりもコータローさんの方が経験豊富ですし」
「そう? なら、俺の判断で決めるね」
というわけで、俺はバニーさんに言った。
「では、お願いしてもいいですかね?」
「わかったわ。それじゃあ、その辺の空いてるテーブルの席で、ちょっと待っててくれるかしら。実は、このパーティにいる男性の方が、隣にある訓練所で初心者の武術指導をしているのよ。だから、すぐに会わせられると思うわ」
「それじゃあ、少し待たせてもらいます」
「じゃあ、お願いね」
そこでバニーさんは、近くにいる白いエプロン姿の若い女性に呼びかけた。
「あ、ナナちゃ〜ん。ちょっとカウンターまで来てくれる〜」
呼ばれた女性はすぐにやって来た。
「はい、なんでしょうか、ルイーダさん」
「隣の訓練所にレイスというラミリアンの教官がいるから、ここへ呼んできてほしいのよ」
「はい、わかりました」――
[V]
レイスという冒険者が来るまで、俺達はカウンターの近くにある空きテーブルで待つことにした。
「コータローさん、その冒険者達が、旅慣れた者だと良いですわね」
「そうですね。でも、今の話を聞いた感じだと、その辺は大丈夫な気がするんですよ」
「え、なぜそう思うんですの?」
「まぁなんとなくです。それに初心者相手とはいえ、武術指導できるほどの冒険者ならば、ある程度その道には通じてる筈ですからね」
「そういえば、先程の方はそんな事言ってましたわね……」
アーシャさんはそう言うと、カウンターにいるバニーさん、もとい、ルイーダさんをチラッと見た。
「それと、これも俺の勘というか予想ですが、案外簡単に話はまとまるかもしれませんよ」
「どうしてですの?」
「ヘネスの月に入った頃から未だに仲間の募集をしているという事は、恐らく、今の彼等が持っていないもの、つまり、攻撃魔法や補助魔法の使い手を探しているのだと思います。まぁ裏を返せば、俺達にも当てはまる事ですけどね。要するに、パーティのバランスって事です。そう考えると、彼等と俺達は利害関係が一致するんですよ」
「ああ、そうい
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