Lv14 旅の仲間
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めて見たのでな。面白い発想する奴じゃ。
まだまだ荒削りではあったが、光るモノがある戦闘方法であった。
中々、興味深い物を見させてもらったぞい。
あれを見て、これからお主がどんな風に成長していくのか、儂も見てみたいと思ったわい。
しかも、お主は妙に頭も回る。
物事を上辺だけで判断せず、その中身や裏側を冷静に読み解こうとする。
少し慎重過ぎるきらいはあるが、儂とよく似た物の考え方をする奴じゃ。
だからであろうか。
お主は弟子というよりも、相談しやすい親友の様に儂は考えておるのだよ。
よって今回の事も、信頼のおける友人としてお主に頼んでおるつもりじゃ。
そういうわけで回りくどくなったが、改めて言おう。
我が友コータローよ、今回の件をよろしくお願いしたい。
つまり、これを言いたかっただけなのじゃ。
面と向かっては儂も恥ずかしいのでな。
ともかくじゃ、よろしく頼んだぞい。
そなたの友人であるヴァロム・サリュナード・オルドランより――
(友人より……か)
この手紙を見て、今までヴァロムさんが俺の事をどう考えていたのかが、少し分かった気がした。
そして思ったのである。あの時、俺を保護してくれたのがヴァロムさんで本当によかったと。
だがここにも書かれている通り、ヴァロムさんは俺が異世界から来たのではないかと、漠然とだが感じているみたいである。
でも、あえて突っ込まないところがヴァロムさんらしい心遣いであった。
いつの日か、ヴァロムさんにだけは本当の事を話さないといけないな。
俺はこの手紙を読んで、そう考えたのであった。
話は変わるが、ここに書かれているアマツの民というのは、遥か東方に住むと言われる民族の事らしい。
ヴァロムさんから聞いた話によると、東方には空高くに浮かぶ島々があり、それら天の群島の事をアマツクニと呼んでいるそうなのである。
つまり、そこの住民がアマツの民というわけだ。
俺はこの話を聞いた時、凄く親近感がわいたのは言うまでもない。
なぜなら、かなり日本チックな感じの名前だからである。
一瞬、日本神話に出てくる天津神と関係があるのだろうかと思ったくらいだ。
それに加え、ヴァロムさんが俺の事をアマツの民ではないかと考えた事からも、この民族が日本人みたいな風貌だと容易に想像できるのもある。
なので、凄く気になる上に、親しみも湧いてきたのであった。
そして俺は考えたのである。
もしかすると、このアマツクニというのは、ドラクエVに出てきたジパング的な立ち位置の国なのかもしれないと。
直接見たわけではないので何とも言えないが、そんな気がしてならないのだ。
だが、遠方というこ
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