Lv14 旅の仲間
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のである。
「アーシャさん、大丈夫だよ。それに今の状況は、ヴァロムさんも想定してたと思うから」
「そ、そうですわよね。でなければ、コータローさんにあのような指示はしませんものね」
「そうですよ。ン?」
すると丁度そこで、酒場の入り口からレイスさんが姿を現したのである。
レイスさんは銀髪の女性1人と、背の低い青い髪の女の子1人を俺達のところへと連れて来た。
「コータローさん、遅くなってすまない。これが私の仲間だ。さぁ2人共、挨拶をするんだ」
まず、ボーイッシュなショートヘアーをした銀髪の女性が、軽快な挨拶をしてきた。
「初めまして、私はシェーラと言います。よろしくね、コータローさん」
「こちらこそ、よろしく。シェーラさん」
シェーラさんという方は明るい感じの女性であった。
このシェーラさんもレイスさんと同じく、輪郭の整った美しい顔つきと艶やかな銀髪、それと尖った耳をしているので、モロにファンタジー世界の住人といった感じであった。
それと、胸当てや剣を装備している事からも、この女性がもう1人の戦士のようである。
次に、青く長い髪の女の子が挨拶をしてきた。
「わ、私はサナです……よ、よろしくお願いします」
「こちらこそよろしくね、サナちゃん」
人見知りをするのか知らないが、サナちゃんは少しオドオドしていた。
容姿は、小学校4年から6年生くらいの女の子といった感じだ。
それとサナちゃんは、白いローブと杖を装備しているので、ルイーダさんが言っていた回復系の得意な魔法使いとは、この子の事なんだろう。
まぁそれはさておき、俺は3人に座るよう促した。
「さて、それじゃあ、空いてるところに掛けてください。腰を落ち着けて、ゆっくりと話をしましょう」
3人は頷くと、空いてる席に腰掛ける。
そして俺達は、パーティを組む為の交渉を始めたのである――
――で、その交渉の結果だが、俺達は互いに合意し、旅の仲間となる事で了承した。が、明日の早朝に出発するのは、レイスさん達も流石に難しいようであった。その為、俺達もそこは譲歩し、出発は明後日の朝という事で話がついたのである。
まぁそんなわけで、今日は互いの親睦を深めるべく、俺達はこのルイーダの酒場で、酒を酌み交わす事になったのだ。めでたしめでたしである。
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