第二章 御子の国イシュマリア
Lv13 新たな潮流
[5/13]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
て事です」
「確かに、コータローさんの言う事も一理ありますわね。それに、お父様やお兄様も言ってましたわ。ここ最近、マール地方にも凶暴な魔物が増えてきていると。ですから、コータローさんの考え方は正しいと思いますわよ」
魔物が増えているというのは、俺もつい最近、ヴァロムさんから聞いたので知っている。
というか、実を言うと、戦闘訓練をしている理由の1つには、これもあるのだ。
なんとなく、嫌な予感がするのである。
ここがドラクエの世界なら、今の兆候は、確実に何かの前触れのような気がするからだ。
鍛えておかないと不味い気がしたのである。
「らしいですね。まぁそういうのもあるんで鍛えているんですよ」
「あら、そうでしたの。ごめんなさいね、そうとは知らずに邪魔をして……」
「いいですよ。気にしないでください。それに、もう訓練は終わりましたから。さて、それじゃあ戻りましょうか」
「ですわね。謎も解けた事ですし」
アーシャさんはそう言ってニコリと微笑んだ。
俺も微笑み返す。
そして俺達は、ヴァロムさんの住む洞穴へと移動を始めたのであった。
話は変わるが、今、アーシャさんに言った戦闘訓練の理由は本当の事だ。が、しかし、それの他にも幾つか別の理由もあるのだった。
その理由だが、実は魔光の剣を手に入れてから、常日頃、考えていた事があったのだ。
それは、スターウ○ーズに出てきたジェダイやシスのように、人間離れした動きで戦闘が出来ないだろうかという事である。
またその他に、魔光の剣を使ってゆくうちに気付いた事があったのも、そう考えるに至った理由の1つであった。
で、気付いた事だが、それは何かというと、この魔光の剣は籠める魔力の強さによって威力が変わる武器だったという事である。
そう……実はこの魔光の剣、籠める魔力の強さによって、その切断力が変化するのだ。
その為、固い岩や金属といったモノも、籠める魔力量や強さによっては、切断が可能なのである。
とはいえ、そんな固い物を切断しようと思うと、魔力消費がとんでもない量になるので、使う事はあまりないかもしれないが……。
まぁそれはともかく、以上の理由から、俺は武具の実験も兼ね、戦闘訓練をしているというわけなのであった。
だがここで1つ問題がでてくる。
それは、どうやってフォースの力を借りた、あの動きを可能にするかという事である。
俺はフォースなんて使えないから、当然、他の魔法でそれらの代用をする事になるわけだが、当時の俺はメラとホイミとデインしか使えなかったので、中々それらを実現する事が出来なかった。が、しかし……3か月程前に行った2回目の洗礼と、20日程前に行った3回目の洗礼のお蔭で、俺の扱える魔法もかなり増えたのである。
また3回目の洗礼の後
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ