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Dragon Quest外伝 〜虹の彼方へ〜
Lv11 魔炎公
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クマン、それとドラゴンライダーか?」
 まだ遠くなのでハッキリと断言はできないが、とにかく、そんな感じの魔物の群れが見えたのだ。
 ティレスさんは魔物を確認すると、大声で守護隊の者達に指示を出した。
【総員、速やかに戦闘態勢に入れ! 敵は上空より攻めてくる。近接武器の装備者達は陣形の守りを固め、魔法を扱える者は魔法での迎撃に切り替えるのだ。そして弓を持つ者は、すぐに矢での迎撃態勢に入れ!」
【ハッ!】
 守護隊の意気揚々とした返事が聞こえてくる。
 どうやら、このまま戦闘に突入しそうな感じだ。
 だが俺は今、自分よりも遥かに強い魔物を見て、少し怯えていたのであった。

 外が慌ただしくなってくる中、俺は近づいてくる魔物を凝視し続けていた。
 すると次第に、群れの構成がはっきりとわかるようになってきた。
 空にいる魔物は、ドラゴンライダーみたいなのが1体、バピラスのような翼竜タイプの魔物が6体、ホークマンみたいな鳥人間タイプが5体という計12体の魔物の集団であった。
 それとどうやら、ドラゴンライダーのような魔物がリーダー的な存在のようだ。
 群れのど真ん中で一際存在感を発しているので、まず間違いないだろう。
(こいつ等がゲーム通りの強さだとしたら、かなり厄介だぞ……守護隊の人達は、どうやってこの難敵と戦うつもりだ……対応を間違えると大きな被害がでるぞ……ン?)
 と、その時である。
 魔物達は、こちらの進行方向へ先回りするかのように、途中で進路を変えたのである。
 恐らく、俺達の足を止める為に、わざわざ正面から襲うつもりなのだろう。
 こんな風に襲うという事は、この後、第2、第3の魔物達が来るのかもしれない。
 またそう考えると共に、非常に嫌な予感がしてきたのである。
(もしかして、これ以上に厄介な魔物が控えてるんじゃないだろうな……これが先発隊だとすると、かなり不味いぞ……)
 と、そこで、ヴァロムさんが小声で話しかけてきた。
「コータローよ……今、何か名前のようなものを言っておったが、空にいるのもアレに出てきた魔物なのか?」
 俺は後頭部をかきながら頷いた。
「はい、アレに出てきた気がするのです。俺も記憶が曖昧なんで、あまり自信は無いんですが……」
「ほう……で、どんな魔物なのだ?」
 馬車にはティレスさんとアーシャさんしかいなかったが、聞くかれると色々不味いので、俺はヴァロムさんに耳を打ちした。
「一応、あの御伽噺ではですが……。あの青い翼竜みたいなのはバピラスといって、かなり力がある上に、素早い物理攻撃をしてくる強敵です。ですが魔法は使えなかった気がします。それと鳥人間みたいなのは、攻撃力もさる事ながら、マホトーンという魔法を封じる呪文が得意だった気がするんで、魔法使いにとってはある意味天敵ですね
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