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Dragon Quest外伝 〜虹の彼方へ〜
Lv8  太陽神
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では始めよう」
 そしてヴァロムさん達は、解読作業に取り掛かったのである。


   [V]


 解読を始めてから、1時間くらいが経過した。
 ヴァロムさんは依然と、石版と睨めっこ中であった。
 この様子を見る限りだと、まだまだ時間がかかりそうな雰囲気である。
 ちなみに今、この石版の周囲にはティレスさんとアーシャさん、そしてヴァロムさんと俺の4人しかいない。
 守護隊の方々は俺達から若干離れた所におり、一応、周囲の警戒に当たってくれているみたいである。頼もしい人達だ。
 それから、ティレスさんとアーシャさんだが、2人は先程の指示通り、ヴァロムさんの隣で、解読した言葉を紙に書き写している最中であった。
 その為、この中では俺だけ何もする事が無いので、とりあえず、その解読作業を見ているだけなのである。が、しかし、内心はこんな感じであった。
(あぁ……超ヒマだ。長い間、わけの分からん作業を無言で見ているのが、これほど退屈だったとは……この解読作業、いつまで掛かるんだろ? まさか日が暮れるまで掛かるんじゃないだろうな……)
 正直、こんな言葉しか出てこないのである。
 だがそれもソロソロ終わりが来たようだ。
 なぜならば、解読班が作業の手を止めたからである。
 ヴァロムさんは、石板を覗き込む顔を上げた。
「よし、解読できたぞ」
「本当ですか、ヴァロムさん。良かったぁ……朝まで掛かるのかと思いましたよ」
 退屈で死にそうだった俺は、思わず本音がでてしまった。
 すると即座にアーシャさんのお叱りがきたのである。
「コータローさんッ。その言い方は何ですか? 貴方は弟子なのですから、苦労されたオルドラン様をもっと労ったらどうなのです」
(面倒くさい子やなぁ、もう……まぁでも、今のは怒られても仕方がないか……)
 などと考えていると、ヴァロムさんは俺達の間に入ってきた。
「ええんじゃ、ええんじゃ。そう気にしなさるな、アーシャ様。儂とコータローは、気楽に話しするのが本来の姿じゃからの。今まではコータローが気を使って、丁寧な言葉づかいをしておっただけなんじゃ」
「そ、そうなのですか……しかし」
 アーシャさんは何か納得してないようであった。
 その為、戸惑ったような表情を浮かべているのである。
 まぁそれはさておき、ヴァロムさんは石版に視線を向け、話を進めた。
「さて、では説明しようかの。まず、この石版に書かれておる内容じゃが……これには、太陽神・ラーという真実を見通す神の話が書かれておるんじゃよ。じゃが、その殆どが、太陽神ラーの偉大さや武勇伝についての記述じゃった」
「へぇ……そうなんスか」
(ラーって、神様の名前だったのか……まぁこの世界ではかもしれんけど……)
 ヴァロムさんは続ける。
「じゃがの、最
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