Lv7 イデア遺跡群
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ム……なんちゃって」
すると次の瞬間、青い水晶が、突然、眩く輝き始めたのである。
あまりにも眩しかったので、俺は思わず右腕を眼前にかざした。
「あわわ、なんだよ、これ……」
俺はこの突然の変化にたじろいでいた。
と、そこで、ヴァロムさんの慌てたような声が聞こえてきた。
「コ、コータローッ、一体何をしたッ!?」
「な、何をしたといわれましても」
ティレスさんの声も聞こえてくる。
「何だこの光は!」
水晶から放たれる光は、更に強さを増した気がした。
だがそれだけではない。
この光と連動するかのように、建物全体がゴゴゴゴと揺れ始めたのである。
俺はこの異変に恐怖して、生唾をゴクリと飲み込んだ。
アーシャさんの慌てる声も聞こえてくる。
「な、なんですの。これは地震? い、いったい、何が起きてるんですの……」
いや、アーシャさんだけではない。
他の守護隊の人達も同様であった。
【いったい何が起きたというのだ……地震か】
地響きは治まる気配を見せない。
だが時間が経過するにつれて、水晶の光が弱まり始めてきたので、俺は右腕を降ろし、瞼をゆっくりと開いた。
と、その直後、眼前に広がる異変を目の当たりにし、俺は驚愕したのであった。
なぜなら、目の前にある巨大な石の扉が、ゆっくりと横にスライドしていたからである。
「う、嘘だろ……マ、マジかよ!」
自分でやっておいてアレだが、半ば冗談でやった事なので、やった本人が一番驚いていた。
そして、俺はこの予想外の展開についていけない為、呆然と立ち尽くし、この異変をただただ眺めるだけなのであった。
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