Lv7 イデア遺跡群
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……ここで俺達に、いったい何が待ち受けているんだろう……そして、何を得られるのだろうか……。探検は嫌いじゃないが、こんな世界だし何があるかわからない……自分の身は自分で守れるよう、用心しとこう……)
などと考えていた、その時、守護隊員の大きな声が聞こえてきたのであった。
【ティレス様! 前方と上空に魔物がおります。こちらに向かってきておりますので、御注意くださいッ】
俺はこの言葉にビクッと体を震わせた。
そして、恐る恐る前方へと視線を向けたのである。
するとそこには、緑色をした巨大な芋虫みたいな魔物と、巨大な蜂を思わせる魔物が何体もいたのであった。
俺の記憶が確かならば、芋虫はキャタピラーという名で、蜂の方はさそり蜂という名の魔物だった気がする。
どちらも序盤の方の敵なので、それほど怖くないのかもしれないが、数が多いのと戦闘が初めてなのとで、俺は少しブルっていた。
しかし、それもすぐに終わりを迎える。
馬に跨る守護隊の方々が、容赦なく魔物達を切り捨てたので、あっという間に終わってしまったのだ。
そして、俺はそれを見て、ホッと胸を撫で下ろしたのである。
今の戦闘を見たヴァロムさんは、ティレスさんに賛辞の言葉を贈った。
「ふむ。流石はマルディラント守護隊の者達じゃな。この程度の魔物など、物の数では無いようだ」
「この地の魔物については、前もってある程度調べてはあります。ですので、今の様な敵ならば、オルドラン様の手を煩わせる事も有りませぬでしょう。それに父からは、アーシャの事もあって、精鋭を連れてゆくようにと言われてもおりますのでね」
「うむ。そのようじゃな。ティレス殿に来て頂いたのは正解じゃったわい」
ヴァロムさんは頷くと微笑んだ。
俺も同感であった。
やはり、ここまでの手練れの方々がいると、危険度はグンと下がるのである。
その後も俺達は、襲い掛かってくる魔物達を蹴散らしていく。
そうやって何回か戦闘繰り返して進んでゆく内に、いつしか俺達は、巨大建造物が建つ丘の前へと辿り着いていたのであった。
[X]
巨大建造物のある丘の手前で馬車を降りた俺達は、早速、建物へと続く石階段へ向かい歩を進めた。
だがその際、馬車と馬の見張りをする為、ティレスさんは10人の者達に、この場に留まるよう指示を出したのだ。
それから残った15名の者達で、丘の上を目指すことにしたのである。
建物に伸びる階段は結構長かったが、それでも3分あれば頂上まで登りきれる程度なので、さほど苦ではなかった。
そして、丘の上に辿り着いた俺達は、そのまま速度を緩めず、前方に聳え立つ建造物へと歩を進めたのである。
程なくして、俺達は建造物の前へと到着した。
近くに来て分かったが、この建
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