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スーパーロボット大戦OG〜泣き虫の亡霊〜
第三話 伊豆、到着
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心当たりはあるわよね?」

 彼女の言葉でライカは、伊豆基地に来る前の戦闘を思い返す。

(……強制排熱(クールダウン)の時の音は聞き間違いじゃなかったのですね)
「正直、驚いてるわ。初搭乗で『CeAFoS』に負けなかったのは貴女が初めて」
「あのシステムは……何なんですか? 暴走、にしては随分と論理的でしたし」
「そりゃあ、そういう風になってもらわないと困るわよ。あれほど戦闘に特化したものはそう無いんじゃないかしら」

 ――あんなのが?
 そう言いたかったが、ライカは何とか言葉を呑み込んだ。

「……戦闘中に提示されたBMパターン、何故か見覚えのある脳裏に浮かんだ映像、極めつけはパイロットを無視した動作。……あのシステムは学習型コンピューターに分類されるようなものなのですか?」
「そんなもんね。ちなみにアレの正式名称は『Combat experience accumulation and Assessment of the situation according to Forced output System』。頭文字を取って『CeAFoS』よ。まあ、要するに戦闘経験の蓄積と状況の判断によってデータを強制出力させる装置のことね」

 聞く人が聞けばメイシールの説明には何の不備もないのだろう。だが、実際に搭乗してみたからこそ言える疑問があった。
 それは決して、無視できる疑問ではなく。

「パイロットは?」
「機体がパイロットに合わせるんじゃないの。パイロットが合わせるものよ」

 言ってることは無茶苦茶だが、これであのパイロットの耐久性を無視した機動には納得いった。
 ライカは己の悪運を恨めしく思う。

(なるほど、既に(ふるい)に掛けられていたんですね)
「ま、後で色々教えてあげる。それよりもレイカー司令へ挨拶に行ったの?」
「まだです。すぐに行こうとしたら貴女に引き留められたので」
「……貴女もしかして私のこと嫌い?」

 メイシールの問いにライカは即答した。

「はい。少なくとも、子供に何が解る? と言いたいくらいには」
「なっ……! あ、そー。そういうこと言っちゃう?」

 意地悪そうな笑みを浮かべてきたが、ライカは動じない。
 一つため息を吐いたメイシールは、白衣の内ポケットから身分証明書を取りだし、突きつけてきた。

「な……!?」

 それに書かれている記述を目にしたライカは、ついメイシールとそれを見比べてしまった。ニヤニヤと意地悪そうな笑みを浮かべ続けていたメイシールはついに口を開いた。皮肉たっぷり嫌味たっぷりに。

「さて問題です。“二十七歳”でありながら少佐である私と、二十一歳で中尉のライカ・ミヤシロさん。どちらが上でしょーか?」

 血の気が
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