最終章:夢を追い続けて
第54話「自分勝手」
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、相当な数になる。それほどの数を一か所に集めるとしたら...アリーナや体育館辺りが妥当だろう。」
「じゃあ、まずは校舎に向かわないと...。」
校舎に近づくにつれ、うろつく男の数が増えていく。
「...これは...当たり、だな。」
「でも、あそこまで多いと手の出しようが...。」
男の数は、ラウラ一人ならともかく、箒たちもいる状況では隠れて突破するのは不可能な程だった。
「...待って、どこか、動きがおかしい...?」
「ああ。少し慌ただしいな。」
簪が、男たちの様子のおかしさに気づく。
見張りをしていた男を残し、他の男は慌ただしくどこかへ移動したのだ。
「...誰かが陽動しているようだな。」
「中に入っていったって事は、誰かがそこに?」
「そうなる。...どの道、今が好機だ。突っ込むぞ!」
ラウラ達は知らないが、中では千冬となのはが駆けまわっていた。
その影響で、見張りが手薄になったのだ。
それを、ラウラ達は見逃さず、突入を図った。
「なにっ!?」
「撃て!殺す覚悟がなければ足を優先して狙え!」
「っ....!」
ラウラの合図と共に、全員が見張りの足を狙う。
生身で扱うのが初めてとは言え、上手く命中する。
「ぐっ...!てめぇら....!」
「遅い!」
「シッ...!」
足を撃たれても銃を撃とうとした男たちを、ラウラと簪がすかさず止める。
銃を弾き飛ばし、完全に抵抗できないように手持ちの道具で縛り上げる。
「答えろ。貴様らの目的はなんだ。」
「ぐっ....!」
内一人に銃を突きつけ、ラウラは尋問する。
「ふ、復讐だ!てめぇら女共に、今まで俺達男がどんな思いをしてきたのか、思い知らせてやる!俺をどうにかした所で遅い。もう、俺達は止められないぞ...!」
「....ふん。くだらん。」
「がっ...!?なんだと...!?」
思った以上に呆れるような理由だと、ラウラは胸倉を掴んだ男を放しながら言う。
「それで?IS学園の者が貴様に何かしたか?教えてやろう。貴様らが仕出かした事は、かつて貴様らを貶めた者と同類だ。貴様らは、よりにもよって憎んでいる存在と同じ穴の狢になったのだ。」
「は....?ふざけんな!誰が、お前らなんかと...!」
「じゃあ、同じ女性だからと、IS学園を襲ったの?ただ、貴方達を貶めた存在と同じ性別だからと、完全に無関係な人を巻き込んで、それでいいと思ってるの?」
「っ.....。」
簪の言葉に、男は黙り込む。
「ふん。自分の行いは正当なるものだと、思い込んでいたようだな。実に下らん。行くぞ、こんな自分勝手
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