暁 〜小説投稿サイト〜
IS〜夢を追い求める者〜
最終章:夢を追い続けて
第54話「自分勝手」
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しなくていいよ。」

「お〜、じゃあ、全力でやっちゃうよ〜。」

 気の抜けた声と共に、シャドーをする本音。
 すると、ふと何かを思い出したように動きを止めた。

「ちょっと待っててねー。えっと、確かここら辺に...。」

「...布仏、ここまで強かったのだな...。」

「あれでも付き人兼護衛を務めてるからね。それにしても、部屋に戻って何を...。」

 しばらく部屋に戻っていた本音は、何かを抱えて戻ってきた。

「まどっちもこれを使いなよ〜。しぐしぐはどうする〜?」

「って、ハンドガン!?いつの間にこんなものを...。」

「護衛としてね〜。それに隠し武器ってロマンがあるし。」

 胸を張って言う本音。

「まぁ、ありがたく受け取っておくよ。」

「私はあまり扱えないのだが...まぁ、ないよりはマシか。」

「じゃあ、行こうか〜。あ、投げナイフもいる?」

 普段の雰囲気からは想像もつかない武装を本音はしていた。
 手にハンドガンはもちろん、予備のハンドガンとマガジン、ナイフを腰に。
 さらに太ももにホルダーを着け、そこに投げナイフも装備していた。

「...本音、普段袖が余っている服を着ている理由って...。」

「ばれちゃった?仕込み武器って言うのもいいよね〜。」

 ニコニコ笑いながら、本音はずんずんと進んでいく。

「...普段の様子からは、想像つかんな。」

「それが本音だからねー。人を欺くのに関しては、桜さん以上かもね。」

 マドカとシグナムもそれについて行き、遭遇した男を次々と倒していった。









「....よし、こっちだ。」

 同時刻。学生寮の外を見回っていたラウラ達は、気配を押し殺しながら移動していた。

「...ほとんどが捕まってしまいましたわね。」

「ISが使えない状況下でのテロだ。教官でさえ、全員を守りながら行動はできていないだろう。...かくいう私も、どうこの状況を打開すべきか悩んでいる所だ。」

 身を隠し、男たちの目の届きにくい場所まで移動してから作戦を練る。

「聞いておきたいが...あの男どもと戦えると自負できるものはいるか?」

「......。」

「...さすがに無理か。なら、自衛はできるか?自信がなくてもいい。」

 そういうと、箒、鈴、セシリア、シャルロット、簪が挙手する。

「一応、代表候補生として自衛もできる程度には護身術を嗜んでいるけど...焼石に水よ。大したプラスにはならないと思うわ。」

「ああ。それは分かっている。....とりあえず、これを貸し与えておこう。」

 ラウラは格納領域からいくつかの銃を取り出す。

「私も軍人だ。I
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