最終章:夢を追い続けて
第54話「自分勝手」
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さん。俺の装備は...。」
「恭ちゃん、これ。」
「っと、美由希。助かる。」
戦闘用の服装だろうか。それに早着替えした恭也は、美由希から装備を受け取る。
真剣だけでなく、クナイのようなものや、ワイヤーのようなものもあった。
「なのは曰く、襲撃者の数は50人はいるようだ。しかも、見た所全員が男性。武装は分かりやすい現代兵器だ。」
「....テロか。」
「おそらくはな。目的としては、男性だけの所から見るに、女尊男卑の恨みか。もしくはそれに乗じた何かだな。」
「傍迷惑極まりないね。」
車を猛スピードで飛ばしながら、士郎は恭也と美由希と会話する。
その様子を、秋十は黙って見ていた。
「人質、死人や怪我人は既にいると見てよさそうだな...。」
「IS学園への移動手段から考えると、隠密行動は難しいな。できたとしても、動きが小さすぎる。誰かが潜んでいるとばれた瞬間、状況は悪化するだろう。」
IS学園への移動手段は、主にモノレール。
ヘリや船という手段もあるが、どれにおいても隠密行動は不可能である。
唯一、潜水艦は可能だが...彼らにそれを用意する時間はない。
「....ここは敢えて動きを目立たせた方がよさそうだな。一人が敵を陽動し、他で救出にあたる...それが適切だ。」
「注目を集めて裏から攪乱するという訳か。...だけど、誰が行う?」
IS学園にどう突入するかを、士郎達は決める。
後は誰がどのように動くかだが...。
「...陽動は俺がします。」
「秋十君がかい?しかし...。」
「俺はISに乗れますから、陽動にも向いているかと。皆が危機に陥っているのなら、夢追も応えてくれるはずです。」
「なるほど...。」
私用やスポーツ、娯楽に使うのならともかく、人の命の危機を救うのであれば、夢追は応えてくれる。そう確信を以って秋十は言う。
尤も、夢追は秋十の事を認めているので、多少の私情が混じっても応えてくれるが。
「...じゃあ、その作戦で行こう。秋十君は正面からできる限り目立つように動いてくれ。人質などは僕たちが救出する。」
「分かりました。....頼みます。」
大まかな作戦を決め、後は細かな動きを決めていく。
そうこうしている内に、IS学園へと繋がるモノレールに辿り着いた。
「...じゃあ、行こうか。」
「はい!」
御神の者と、一人の努力家がIS学園を救うために、動き出した...。
「シッ!」
学生寮内にて、マドカは駆ける。
銃を持つ男に対し、一瞬で間合いを詰めて掌底。即座に銃を奪う。
「ちっ!」
「遅い!」
他の男の銃撃を
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