暁 〜小説投稿サイト〜
IS〜夢を追い求める者〜
最終章:夢を追い続けて
第54話「自分勝手」
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       =out side=





「っ....!」

「がぁっ!」

 廊下を飛び回るように駆け抜け、なのははすれ違いざまに一閃を放つ。
 峰打ちとは言え、腹に深く入ったため、敵はそのまま倒れ込む。

「...このエリアは、何とか安全を確保できたかな...。」

「まさか、ここまで突然に襲撃してくるとはな...。助かったぞ高町。」

「いえ、お兄ちゃん達に習っていた剣術が役に立って何よりです。」

 千冬となのはは背中合わせで周囲を警戒し、安全を確保する。

 事の発端は僅か10分前。
 監視カメラに怪しい影が映ったのを皮切りに、教員が襲撃に気づいた。
 しかし、避難をするには遅く、対処に乗り出した者達はそれぞれ孤立してしまった。
 なのはと千冬も同じで、運よく合流した所だった。

「先生と合流できたのは幸先がいいですが...。」

「...あまり迂闊に動けないな。」

「はい。生徒会長やそれに連なる人、代表候補生は自衛の心得がありますが、一般生徒は一部を除いて何もできません。」

 二人が倒した男たちは、合流する際に偶然遭遇したに過ぎない。
 脅威がまだまだ残っている事には変わりがなかった。

「...襲ってきた人は皆男性...。心当たりはありますか?」

「...大体は予想できる。おそらく、女尊男卑によって追いやられた連中だろう。それならば、ISに恨みを持ち、ISに乗れなくなったのを好機に攻め込んできてもおかしくはない。」

「なるほど...。」

 気配を押し殺し、廊下を行く二人。

「...家には既に連絡を入れてあります。しばらくすれば、御神流の使い手である私の家族と、秋十君も来るでしょう。」

「そうか...。おそらく更識の方も援軍を呼んでいるはず...。なら、それまでに...。」

「できる限り敵の数を減らすべき...ですね。」

「まずは孤立している奴らと合流するぞ。」

「はい。」

 小声で会話し、二人は廊下を駆けた。この状況を打破するために。









「お父さん!準備できてるよ!」

「分かった!」

 高町家にて、IS学園襲撃の報せを聞いた秋十達は、すぐに学園に向かおうとしていた。

「士郎さん!?何を...。」

「詳しくは学園に向かいながら話す。恭也!」

「分かってる。」

 恭也はすぐに着替え、支度を済ませる。

「乗ってくれ秋十君。」

「もしかして....。」

「....娘が通ってるんだ。親としても、御神流の者としても、放っておけないさ。」

 士郎がそういうと、秋十も意を決して車に乗り込む。

「父
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