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転生とらぶる
ペルソナ3
1776話
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れで、どんな場所なんだ? ここに呼び出したって事は、巌戸台にあるのか?」
「ああ。けど、電話でも言ったが築30年以上の建物だからな。かなり古い」
「分かってる。それは別にいいさ。取りあえず眠れるような場所なら問題はない」
「そうか。なら安心だな。……あそこの店だ」

 そう告げた荒垣が視線を向けたのは、路地裏の方にあるかなり小さい建物。
 ……それこそ、築30年ってのはアパートじゃなくてあの建物じゃないかと思うくらいの場所だ。

「なぁ、一応聞いておくけど、あの建物がお前の言ってたアパートじゃないよな?」
「違う。あの建物の住人がアパートの大家なんだ。言っておくが、くれぐれも妙な真似はするなよ。俺達の中でも世話になってる人は結構多いんだからな」

 俺達、ね。
 だとすると、恐らくこれから会う奴も元不良でポートアイランド駅の裏側が出身地とか、そんな感じになってそうだな。
 荒垣と共に、その店の扉を開けて中に入る。

「おう、来たか」

 店の中に入ってきた俺と荒垣を迎えたのは、そんな声。
 そこにいたのは、やはりというか俺の予想通りというか、40代程の強面の男だった。
 強面という意味では荒垣も相当なものだが、店の中にいたのは、それこそヤクザ? と言いたくなるような男。
 何しろ、顔には幾つもの傷跡がある。しかも、明らかに刃物によって出来た傷だと認識出来るような、そんな傷だ。
 恐らく何も知らない子供がこの男を見れば、泣き出してしまうんじゃないだろうか。
 体格も荒垣より上なのは、こうして座っているのを見れば分かる。

「おう、荒垣。そいつがアクセル・アルマーか?」
「はい。……アルマー、こちらがお前が入るアパートのオーナー、伊達さんだ」
「よろしく頼む」
「はっ、俺を見てその態度を取れるってのは、中々腹が据わってるな。気に入った」

 がっはっは、という表現が似合うような豪快な笑い声を発する男……伊達だが、俺にしてみれば顔が多少怖い程度でどうした? というのが正直なところだ。
 今まで俺が戦ってきた相手は、それこそ顔が怖い相手も多くいる。
 ……先代の修羅王なんか、伊達とは比べものにならないだけの迫力だったし。

「気に入ったが、だからって贔屓をする訳にはいかねえ。家賃を滞納したら、すぐに叩き出すからな。それでもよければ、部屋を貸してやる。……どうする?」
「そうだな、なら、取りあえずこれは前金だ。これで足りなくなったら、また言ってくれ」

 そう告げ、ポケットから出したように見せかけつつ、空間倉庫からルビーを取り出す。
 そこまで大きくはないが、それでも決して安物という訳ではない。
 少なくても数十万はするだろう代物。
 出すところに出せば、それより金額が上になってもおかしくは
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