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〜異世界BETA大戦〜 Muv-Luv Alternative Cross Over Aubird Force
月面ハイヴ攻略戦A
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そしてそのうちにとうとう中隊の1機に敵の剣腕が突き刺さらんとする。
だがそれはシールドによって一瞬阻まれたのだが、片腕がシールドの力場に捕まっているところにもう片方の剣腕をぴったりと這わせて緩んだ力場の隙間から剣腕を差し込んできた。
幸いパイロットがすぐに気づいて回避した為、胴体部をかすっただけにとどまったが、回避していなければコクピットをやられていただろう。
「なるほど、ヤザク中尉が言っているのはこれの事か!」マーカス達は敵の巧みな攻撃法を垣間見ることが出来たが、依然として素早いスピードに翻弄されていた。

それからしばらく効率が悪い攻撃を続けていると・・・・「中尉どの!あいつらの反応って単調な気がします!ただひたすらに銃口のぴったり中心を基準に面積の狭い方へ避けてから銃口を向けてきた機の背後や脇へ高速移動して物理攻撃を差し込もうとするだけです!」注意深く敵を観察しながら味方機へ迫る敵に牽制攻撃を行っていたベステルがBETAの動きのパターンに気づく。
マーカスはどう攻略するか慎重に観察し、一瞬考えた・・・・そして対策は決まった。
「よし、中隊各機!バヨネット展開!射撃で牽制しながら物理攻撃で行くぞ!小隊単位で当たれ!」
バヨネットとは、いわゆる銃剣の事でありデユミナス軍のスクワイエルにとってはM-61ホバートの銃身先端部分に付属している物理攻撃装備である。
デュミナス軍スクワイエルのバヨネットは他に比べえるとやや幅広で普段は儀礼程度にしか使わないようなお飾り的な装備であるが、一応スクワイエルのシールドが無い状態であれば、装甲の合金を貫通するくらいの強度や鋭さがある。

2機のシグナスが銃撃で敵を追い立て、もう1機のシグナスが敵新種BETAに肉薄して次々とバヨネットで止めを刺す。
この戦法が有効と見るや、他の部隊機もそれに倣い小隊単位で敵を追い詰め始めた。
そしてマーカス中隊が到着してからおよそ20分くらいで最後のBETAがバヨネットの露と消える。
たったの20分だが、中隊メンバー達は2時間くらい戦っていたくらいの疲労と消耗を感じた・・・。
他に残っていた個体が掃討され、最後に深奥の巣核破壊で戦闘終了がCPより宣言された。

「ふぃー、今回はだいぶ手こずりましたねぇ・・・。」マテウスが困った顔をしてまるで悪夢にうなされた後のように頭を振っている。
「どうやらオルキスの情報部が新種の調査に来るそうだ。」CPと戦闘詳報などのやり取りをしていたマーカスがマテウスに答える。
「まさか、最初の突入時にすれ違った、あの浮かれていた部隊・・・ではないですよね?」
「そんな事はわからんよ?それよりも准尉?貴様は相当にあの部隊が許せなかったみたいだな・・・だがあれは友軍だからな?」少しの嫌悪感が顔に出ていたベステルをマーカスは宥めようと
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