第十四話 森を進みその二十
[8]前話 [2]次話
「ドラゴンに会えるか」
「はい、そして」
「倒せるんだな」
「どんなドラゴンだろうな」
久志はそのドラゴンについて考えを向けた。
「一体」
「森だとグリーンドラゴンだな」
智が久志に応えた。
「そうなるけれどな」
「けれど沼だとな」
森の奥のそこにいればというのだ。
「ブラックか」
「そのドラゴンはあれだよな」
久志は順一に顔を向けつつ言った。
「強酸を吐くんだな」
「はい」
その通りだとだ、順一も答える。
「沼地にいるドラゴンはそちらです」
「それで強酸吐いてか」
「グリーンドラゴンは塩素ガスを吐くのに対して」
「黒はそっちか」
「そうなりますので」
「どっちでも出て来たら倒すか」
「はい、その心構えはしておきましょう」
グリーンドラゴンが出てもブラックドラゴンが出てもというのだ。
「そしてそのうえで」
「ドラゴン倒すか」
「そうしましょう」
順一も前を見ていた、そうした話をしてだった。
三人で共に前に進んだ、ドラゴンを求めて。
第十四話 完
2017・4・20
[8]前話 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ