止まった心、進む時間
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『ライアが生きているという絶対的な根拠はない、でも何もしないでいるよりは可能性があるはずだ!』
私はその後「すぐに行く」と告げて通話を切った。
クローゼットを開けて何着か服を取り出す。
──彼が生きているかもしれない
それは叶わないと思っていた願い。
──彼が生きていない可能性だって否定出来ないけど……
「可能性が1%でもあるなら……!」
私は勢いよく外に飛び出し、駅に向かった。
その頃、あるゲーム内では。
「ねぇ、帽子屋さん?」
「なんだい、アリス?」
アリスと呼ばれた少女が座る椅子の近くで紅茶を飲む帽子屋と呼ばれた青年。
「うさぎさんは何処にいるの?」
「んー、今は多分外かな。」
「えー…、チェシャは?」
「チェシャも外だねぇ。」
そう言われたアリスと呼ばれる少女は頬を膨らまして拗ねる。
「まぁまぁ、拗ねないで。」
「ふん、良いもん。」
「後で2人と沢山遊べばいいじゃないか、ね?」
「……分かったわ、もう少しでお茶会だもの。」
そう彼女は青年に答えた。
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