第二話 亡霊が泣く〜後編〜
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。これで、完全に敵小隊の撃破が完了したことになる。
だが、そんなことは今のライカにとってはどうでもよかった。
「もう戦いは終わっていたのにこれじゃ……ただの虐殺だ」
機体の強制排熱が始まった。蒸気で機体が包まれていく。
戦闘空域から離れていた輸送機に連絡を入れていたので、あと数分もすればこちらを回収してくれるだろう。それまでの間、ライカは操縦桿から手を離そうとしなかった。
「あ……」
ふと、“何か”が聞こえた気がして、ライカは耳を澄ます。
未だに続いている排熱の音が、まるで泣いているようだった。もちろん聞き間違いかもしれない。
だが、今のライカには不思議とそうとしか聞こえなかったのだ。
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