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魔法少女リリカルなのは 絆を奪いし神とその神に選ばれた少年
真・四十三話 悪の心はひたひたと
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全はそう言った。
その言葉に思わず聖は動きを止める。
「な、何を言っているんだお前?僕が?お前を怖いと思っている?何を根拠に」
「じゃあなぜ、あんな声高々に俺の自作自演などと言った?あれは見方を変えればお前が俺の存在を邪魔に感じたから言ったとも捉える事が出来るし、他にも俺を排除しようと考えてあんな事を言ったとも捉えられるぞ?」
「お前の考えだろう!?そんな独りよがりな考え」
「お前の考えも所詮はお前の妄想にすぎん。言うだけならばタダだからな。だが」
全はそこまで言って区切ると、振り返り
「真実を知った時、お前はどんな反応をするんだろうな」
そう言って全は今度こそ、医務室を後にした。
「な、何が真実だ。あいつがやったに決まってるのに……それよりも、なのは」
聖が気を取り直してなのはに向き直ると、なのはの様子が変だった。
俯き、その表情はわからないがどこか怒っているようにも感じた。
「ど、どうした、なのは」
「何で、あんな事言ったの!?」
「っ、え?」
なのはは涙を流しながら聖に詰め寄る。
「何で自作自演なんてひどい事言ったの!?」
「そ、それは可能性の話であって」
「あんな言い方じゃそれで確定って言っているようなものなの!それに橘君が守ってくれなかったら私、ここには元気じゃいられなかった!今頃、病院のベッドの上なの!私たちはまず橘君に感謝しないといけないのに、なのにあんな追いつめるような事言うなんて……………………今の聖君、全然聖君らしくないよ!!」
そう叫んでなのはは医務室を飛び出していく。
「ま、待てなのは!」
「待ってやなのはちゃん!」
「なのは!」
「なのはってば!!」
「おい、待てよなのは!」
その場にいた聖を除いた全員がなのはを追いかけて医務室を飛び出していく。
医務室には聖だけが残されていた。
「何でだ……何で誰も理解してくれないんだ……僕のやっている事は正しい事なんだぞ……」
『マスター……』
聖のデバイス、アルトリアは聖のその言葉に愕然とする。
あれが正しい事……?と。
(あれが正しい事などあり得る筈がない……マスター……私はもう、貴方にはついていけない……貴方の懸念は正しかったようです。天照大御神様)
自身を作成し、聖に渡した天照大神の言葉に今更ながらにアルトリアは同意せざるを得なくなってしまった。
《アルトリア、私は貴方を高宮聖という転生する男の下に送ります。しかし気をつけなさい》
《気をつける、とは?》
《あの男はどこか、歪んでいる。その歪みがい
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