ペルソナ3
1775話
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校に行ってないのか?
なら、俺が街中にいても……いや、今の俺の外見は10代半ばだ。
普通に見た限りでは、その年齢には見えないか。
荒垣から連絡が来るまで、どうするべきかと考えながら街中を歩いていると、ふと携帯が鳴る。
誰だ?
いや、誰だって言っても、現在この番号を知っているのはゆかりと荒垣だけなんだが。
勿論プログラムとかで適当な番号に電話を掛けるようなのもあるから、それに引っ掛かったって可能性もない訳じゃないだろうけど。
だが、通知されている番号はゆかりのものだった。
「ゆかりか? どうした?」
『ううん、何か用事があった訳じゃないけど……昨日の今日だし、どうしてるかなと思って』
「それなら、特に心配はいらないな。こっちはあれから……」
何もなかった。
そう言おうとして、荒垣の騒動に首を突っ込んだ事を思い出し、言葉を切る。
『ちょっと、何かあったの? もしかして、普通の時間なのに影が現れたとか、そんなんじゃないわよね?』
「ああ、そういうのじゃない。ただ、ちょっと不良の喧嘩に巻き込まれただけだよ」
『そう、良かった』
不良の喧嘩に巻き込まれたと言ってるのに、良かったと返ってくるのは、一体どうなんだろうな。
まぁ、あの影とかに比べれば命の危険とかは少ないだろうし、魔法を使える俺が不良程度にどうにかされるとは思ってないってのは、こっちとしても当然の事だし、特に何かある訳でもないのだが。
「ゆかりは今どこにいるんだ? もうそろそろ通学の時間じゃないか?」
『そうね。そろそろ寮を出るわ。それで、今日何だけど……放課後はちょっと付き合いがあって、アクセルと一緒に行動出来ないんだけど、構わない?』
「ああ、こっちもちょっとやる事があるからな。そっちはそっちでやっててくれ」
『うん。ただ、夜になったら……お願いね』
夜になったらお願い。
普通に考えれば、艶っぽい事を指すのだろうが、今回の場合はあの現象と塔の事を意味しているのは間違いなかった。
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