暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは〜無限の可能性〜
第4章:日常と非日常
第118話「■■の尖兵・後」
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い分野だと、見つける事すら…!)」

 概念などに近いソレは、それこそ同じような分野じゃない…と……。
 ……一つ、適したものがあった…!

「リヒト、宝具だ…!」

〈っ……!その手がありましたか…!〉

 その人物の在り方、偉業を再現する切り札。宝具。
 これならば、もしかしたら…!

「…無茶をさせる事になる。行けるか……?」

〈百も承知です!!〉

 いくら因果を変えるような宝具とは言え、“格”を上げるという“領域外”の行為だ。
 そんな事をすれば、いくらリヒトでも壊れかねない。
 …だけど、それしか方法がない。リヒトもそれが分かって了承した。

「“導きを差し伸べし、救済の光(フュールング・リヒト)”…!!」

 奴から離れた場所で、宝具を発動させる。
 …近くには、気絶した奏がいた。どうやら、シャマルさんが移動させたようだ。
 治癒魔法で死ぬことはないと思うが……。

「(今は、目の前の事に集中しろ…!)」

 望んだ結果に“導く”。それがこの宝具の効果。
 だが、僕自身明確に分かっていない“存在”の昇格。
 それは、リヒトに多大な負担を掛け、時間もかかるものだった。

「っ、ぁあああっ!!」

「フェイト!っ、しまっ……!」

 フェイトが、プレシアさんが戦闘不能になる。
 生きてはいるが、復帰は無理だろう。
 続けて、はやて、アインスさん、シャマルさんが落とされる。
 ユニゾンしていたリインも気絶してしまったようだ。

「ははははははははは!!どうしたどうした!俺を止めるんじゃないのか!!」

「っ………!」

 今も椿や葵、司を筆頭に足止めが為されている。
 けど、それも一分持つか分からない。皆ダメージが大きいからだ。

「ぐぅううううう………!」

〈マス、ター……!頑、張って、くださ、い……!〉

「分かってる……!」

 一時的とはいえ、“存在”の“格”を上げる行為。
 魂が耐えれても、器である体は耐えれないらしい。
 同時に、リヒトも段々と壊れていく。無理をさせているからな。

「きゃあっ!?」

「かやちゃん!……っ…!」

「っぁ…!ぐ、ぅ………!?」

 椿、葵、司がやられる。
 そこからは、ジェンガが崩れるようにあっという間だった。
 まず、遠距離勢が真っ先に落とされ、残った近距離担当もやられた。
 最後まで残っていたのはなのはだったが、彼女もこちらに吹き飛ばされてきた。

「ぁ……ぐ、ぅ……」

「っ………!」

 …“全滅”。既に、僕を除いて戦闘不能だ。
 その僕も、宝具の反動で体が既にボロボロだった。

「何をしているのかと思えば……どうした?それで何かするんじゃな
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