第二十九話
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じゃ、また後で!」
木曾はそのまま医務室を出ていった。
…………落ち込んだり元気になったり、忙しい奴だ。
「助かったわ。俺一人じゃ上手くまとめれ無かったしな。」
俺は入り口の方を見たところから、、春雨と拓海の方を向いてお礼を言った。
「ふふっ…………別に気にしないで下さいよ。」
「そうだよ……僕と二号の仲じゃないか。」
…………………?
なぜか分からないが、春雨と拓海がずっとニヤニヤしている。
「なんだお前ら。俺がなんかしたか?」
「あぁ。してたね。」
拓海がそう言うと、春雨が急に吹き出してしまった。春雨はそのまま爆笑している。
「え?ちょ、なんだよ?」
俺はこいつらが笑っている理由がわからない。
「いやだって、二号ったら木曾が立ち上がるまでずっと木曾の頭撫でてんだもん!そりゃあおかしくもなるさ!」
…………………………………。
「そうですよ!ホント木曾さんってキレイな髪の毛してるから、撫でてて楽しかったですんですよ!」
…………………………………………み。
「見るなぁああああああ!そんな目で見るんじゃねぇえええええええええええ!」
俺は春雨には軽く、拓海には容赦なく手元にあった枕を投げつける。そのまま、当たったかどうか確認せずに、頭から布団を被る。
ちくしょう…………完全に無意識だった!
確かに、『木曾の髪の毛サラサラしてんなー』とは思ったけども!
あーもー!俺のバカぁ!
春雨はいいとして、拓海に弱味握られちまったじゃねぇかよ!
「おーっす!ドック空いたからどっちか入れ…………って。」
そんなことをしていると、誰かが医務室に入ってきた。声からして摩耶さんだろう。
「何やってんだよ二号?なんかさっき目ぇ腫らしてた木曾とすれ違ったし…………ははーん?」
何やら勘違いした模様の摩耶さん。流石にここは否定しといたら方がいいよな………。
「いや、あれは勝手にあい「そうなんですよ!こいつが木曾を泣かしたんですよ!」「そうですそうです!私たち止めようとしたのに!」ってお前らあああああああああああああ!何言ってるんだああああああ!!」
俺が喋ってた所に拓海と春雨が被せてきた。まさか春雨が悪ノリしてこようとは。
「ほほぅ…………?いい度胸じゃねぇか…………?」
その冷たい声に、思わず布団から顔を出してみた。
般若がいた。
「テメェ…………覚悟はできてんだろうなぁ?」
その言葉に、俺だけでなく、拓海や春雨の顔色もどんどん悪くなっていく。
「二号、ごめん。きみ
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