第一話 亡霊が泣く〜前編〜
[6/6]
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
う。だが、妙な真似を見せるなよ? その瞬間、その輸送機を撃墜する」
無線を切ったライカを不安げに見つめる操縦士。
「中尉……」
「当然、答えはどちらもノー。……だけど、それを実現するためには」
……せめてPTがあれば。これがライカの悩み所だった。
物資をどかして《ガーリオン》出撃……なんてやっていれば、あっという間に蜂の巣。打つ手がないように見えた、がライカは自分の発言にハッとする。
「あった……!」
「ちゅ、中尉! どちらへ!?」
操縦士の言葉を無視し、ライカは目的の場所まで走った。目的地は後部格納庫。
案の定、ハッチの片方は瓦礫を退かさなければ使えない。
「……まあ、しょうがないですよね」
ライカは移送対象のコンテナの開閉レバーをひと思いに引く。
すると圧縮空気が一気に解放され、ただの箱となったその中には灰色の機体が佇んでいた。
――RPT‐007《量産型ゲシュペンストMk‐U》
ライカのよく知る機体が、そこにはいた。
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ