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スーパーロボット大戦OG〜泣き虫の亡霊〜
第一話 亡霊が泣く〜前編〜
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う。だが、妙な真似を見せるなよ? その瞬間、その輸送機を撃墜する」

 無線を切ったライカを不安げに見つめる操縦士。

「中尉……」
「当然、答えはどちらもノー。……だけど、それを実現するためには」

 ……せめてPTがあれば。これがライカの悩み所だった。
 物資をどかして《ガーリオン》出撃……なんてやっていれば、あっという間に蜂の巣。打つ手がないように見えた、がライカは自分の発言にハッとする。

「あった……!」
「ちゅ、中尉! どちらへ!?」

 操縦士の言葉を無視し、ライカは目的の場所まで走った。目的地は後部格納庫。
 案の定、ハッチの片方は瓦礫を退かさなければ使えない。

「……まあ、しょうがないですよね」

 ライカは移送対象のコンテナの開閉レバーをひと思いに引く。
 すると圧縮空気が一気に解放され、ただの箱となったその中には灰色の機体が佇んでいた。

 ――RPT‐007《量産型ゲシュペンストMk‐U》

 ライカのよく知る機体が、そこにはいた。
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